世界的な景気低迷が続いているにもかかわらず、2009年第4四半期の世界PC出荷台数は過去7年間で最高の対前年成長率を記録した。Gartnerが1月13日に報告した。
同四半期の世界PC出荷台数は9000万台を超え、前年同期から22.1%増加した。前年が不調だったためというのもあるが、「世界的なレベルでPC市場が回復していることを示している」とGartnerは述べている。
成長をけん引したのは主に低価格モバイルPCだった。不況により購入者が価格に敏感になっているためだ。また第4四半期にはWindows 7が発売されたが、年末商戦の宣伝材料にはなったものの、PC需要の起爆剤にはならなかったという。
ベンダー別ではHewlett-Packard(HP)が首位を維持した。以下Acer、Dell、Lenovo、東芝と続く。Acer、Lenovoは40%を超える伸び率を記録している。
メーカー | 4Q09出荷台数 | 4Q09市場シェア(%) | 4Q08出荷台数 | 4Q08市場シェア(%) | 出荷台数伸び率(%) |
---|---|---|---|---|---|
Hewlett-Packard | 17,792.2 | 19.8 | 14,239.9 | 19.3 | 24.9 |
Acer | 12,188.2 | 13.5 | 8,612.7 | 11.7 | 41.5 |
Dell | 10,397.1 | 11.5 | 9,839.3 | 13.3 | 5.7 |
Lenovo | 7,836.5 | 8.7 | 5,509.3 | 7.5 | 42.2 |
東芝 | 4,811.9 | 5.3 | 3,668.1 | 5.0 | 31.2 |
その他 | 37,008.5 | 41.1 | 31,855.4 | 43.2 | 16.2 |
合計 | 90,034.5 | 100.0 | 73,724.7 | 100.0 | 22.1 |
(資料:Gartner) |
2009年通期では、出荷台数は3億600万台で前年から5.2%増えた。消費者向けモバイルPCが成長の主要因だった。首位は依然としてHPで、2位にはDellを抜いてAcerがランクインした。Dellは3位に転落、以下Lenovo、東芝と続く。Dellは出荷台数が前年比で9.1%減少したが、そのほかの上位メーカーは市場全体を上回る成長率を記録している。
メーカー | 2009年出荷台数 | 2009年市場シェア(%) | 2008年出荷台数 | 2008年市場シェア(%) | 出荷台数伸び率(%) |
---|---|---|---|---|---|
Hewlett-Packard | 58,947.8 | 19.3 | 52,942.2 | 18.2 | 11.3 |
Acer | 39,897.1 | 13.0 | 30,834.1 | 10.6 | 29.4 |
Dell | 37,355.6 | 12.2 | 41,074.1 | 14.1 | -9.1 |
Lenovo | 24,723.8 | 8.1 | 21,791.3 | 7.5 | 13.5 |
東芝 | 15,495.4 | 5.1 | 13,498.8 | 4.6 | 14.8 |
その他 | 129,453.0 | 42.3 | 130,657.2 | 44.9 | -0.9 |
合計 | 305,872.6 | 100.0 | 290,797.6 | 100.0 | 5.2 |
(資料:Gartner) |
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