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エプソン、実売4万円台半ばのA4シートフィードスキャナ 高速25ppmの「ES-D200」

» 2010年06月04日 07時00分 公開
[ITmedia]

 セイコーエプソンは6月3日、ドキュメント読み取り用途を想定したA4サイズ対応スキャナ3機種を発表した。7月22日に発売するシートフィード型の「ES-D200」(オープン価格)は、実売予想価格が4万円台中盤。同社がこの価格帯のシートフィードスキャナを発売するのは初めて。読み取り速度を高め、先行するPFU「ScanSnap」に対抗する。

photo ES-D200

 ES-D200は、A4サイズの文書読み取りに対応したシートフィード型ドキュメントスキャナ。カラー/モノクロ25ppm(200dpi)の高速スキャン、2本のCCDセンサー搭載による両面同時読み取り、最大75枚の給紙セットなどが特徴だ。

 A4より大きな原稿でも、同梱のキャリアシートを使って原稿を半分に折って読み込ませれば、両面スキャンして読み取ることができる。運転免許証など厚みのあるプラスチックカードや、名刺のスキャンなども可能だ。

 スキャンデータの保存先など、スキャン条件をあらかじめ10パターン設定でき、本体前面の「スキャナビパネル」から設定を選んでボタンを押せば、設定通りの条件でスキャンして自動保存する。ネットワーク経由でファイルサーバに蓄積するといった設定も可能だ。

 ドライバは、文字や画像をはっきりさせる機能や白紙面を自動的に消去する機能、高圧縮や暗号化したPDFを作成できる機能などを備える。対応OSはWindows 2000/XP/Vista/7とMac OS X 10.3.9〜10.6.x。「Acrobat 9 Standard」や日本語OCRソフト「読んde!!ココVer.13」などが付属する(Windows版のみ)。

 インタフェースはUSB 2.0。サイズは303(幅)×202(奥行き)×213(高さ)ミリ、重さ約5キロ。

 薄型フラットベッドタイプの「GT-F730」と「GT-S630」は6月17日発売。低価格フラットベッドで一般的なCISより被写界深度の深いCCDセンサーを採用することで、本の中央部など、読み取り面から離れた原稿でもピントの合ったスキャンが可能になっている。

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 それぞれ読み取り解像度は最高4800dpi。GT-F730は写真フィルムなど透過原稿に対応する。実売予想価格は、GT-F730が1万7000円台後半、GT-S630が9000円台後半。

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