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Google、Chrome OS搭載Netbookを今月発売――台湾メディアが報道(1/2 ページ)

» 2010年11月04日 15時08分 公開
[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 米GoogleはChrome OSを搭載したNetbookをオンラインストア上で販売する計画であり、これは同社のスマートフォン「Nexus One」と同じ販売形態となる――台湾のメディアDigitimesはこのように伝えている。

 Chrome OSは、Googleが開発中のWeb用OSで、Netbook上で動作する。米MicrosoftのWindowsや米AppleのMac OSといった伝統的なOSを搭載したコンピュータに対抗するのが狙いだ。

 このプラットフォームは当初、ローカルストレージを搭載しないNetbook向けとされていたもので、GoogleのWebブラウザであるChrome上で動作するWebアプリケーションをサポートする。Googleは昨年11月にChrome OSを発表し、2010年11月までに同OSをNetbook上でデビューさせるのが目標だとしていた。

 Digitimesの11月2日付の記事によると、検索エンジン大手のGoogleは、自社ブランドのNetbook(製造元は台湾のInventec)をWebストア上で発売する予定であり、米Best Buyなどの従来型の小売店舗での販売は行わないという。ARMプロセッサを搭載する同Netbookは当初、6万〜7万台の出荷が予定されている。

 Googleでは、Digitimesで報じられた「うわさや憶測」にはコメントできないとしている。またDigitimesによると、台湾のAcerや米Hewlett-Packard(HP)といった大手コンピュータメーカーもChrome OS搭載Netbookの投入を計画しており、これらは12月に小売りチャネルを通じて発売されるという。

 GoogleがNetbookをWebストア上で販売するというのは、やや意外だ。ユーザーが製品を直接見たり触れたりすることができないからだ。こういった販売方式を採用したNexus Oneスマートフォンは失敗に終わった。

 Googleは今年1月5日(現地時間)にNexus Oneを発売した。同スマートフォンは台湾のHTCが製造し、Android 2.1で動作する(同OSはGoogleがNexus Oneに搭載した唯一のソフトウェア)。SIMロックフリーの端末価格は529ドル、米T-Mobileとの2年契約で購入する場合は179ドルに設定された。

 だがNexus Oneの販売は振るわず、米Verizon Wirelessと米Sprintは同端末をサポートする計画を中止した。Googleは同端末を販売するオンラインストアを5月に閉鎖した

 もしユーザーが、Best Buyや通信キャリアの店舗で製品に直接触れる機会がないまま携帯電話を購入するのをためらったのであれば、実績のないOSを搭載したNetbookをオンラインで購入することに対しても、彼らは同じように感じるのではないだろうか。

 アナリストたちも予想しかねているようだ。

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