iPadやAndroidタブレットでは生き残れない世界(1/2 ページ)
わたしがiPadを話に出したとき、米陸軍の機関整備士は、まじめな質問として取り合わずに鼻であしらった。「それじゃあ長くは持たない」と彼女は言った。「ここは汚れている。わたしたちはよくものを落とすから、長持ちするものを求めている」
その声のトーンから、彼女が言う「本物の仕事」にAppleのiPadを使おうと考えるのはばかげているというのは明らかだった。その後、毎日フライトラインにタブレットコンピュータを持って行くヘリの乗務責任者と話をしたが、彼は「iPad? 冗談だろう?」と彼は言っていた。
AmazonのKindleやGalaxy Tabのようなデバイスについて聞いても、同じような反応が返ってきた。本物の仕事には、本物のコンピュータが必要なようだ。家電の世界のものでは、米軍の本物のコンピュータとしては不適格だ。現場にこうした電子機器を持ち込む兵士や水兵と話していると、本物の仕事をする人々にとって、家電クラスの電子機器は役に立たないことが分かった。
その後、軍用タブレットコンピュータを製造するAMRELのリチャード・レーン副社長と話をして、同社のタブレットを利用している兵士たちが、そうしたデバイスをどれほど頼りにしているかを知った。
同社のWebサイトには、特殊部隊の兵士からの手紙が掲載されている。タブレットコンピュータに、文字通り命を救われたという内容だ。この兵士はイラクのキルクーク近くを巡回中に狙撃手に撃たれたが、弾丸はバックパックに入れていたタブレットに当たったという。タブレットは破損したが、彼は無傷だった。
もちろん、防弾チョッキの代わりになることを想定して販売されるコンピュータはほとんどない。だが、今の軍人は毎日さまざまな場所でタブレットを使っており、ほとんどの場合、これらのデバイスは、iPadよりも、Androidタブレットよりも、はるかに生き残る役に立つとされている。
多くの場合、これらのマシンには、兵士らが軍務の継続に必要な機器を保守、修理するための技術マニュアルが格納されている。つまり、航空整備士がヘリ上部に上って修理をするときに、作業に必要なマニュアルや図面、パーツリストを見られるようにタブレットを持って行くということだ。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
BASE子会社、最大885万件漏えいか カード番号の一部も ECサイト構築サービスに不正アクセス
-
2
講談社、最大3812件の個人情報流出 社員がフィッシングメールに騙される
-
3
Apple、大量購入品の返品に「15%の手数料」 販売条件に明記 “転売対策”か
-
4
個人情報含む約3300万件のデータ漏えいか 整体院予約など手掛けるEPARKリラク&エステ システムに不正アクセス
-
5
エルヴィン団長「とりあえず再起動しろ!」──NTT東日本×「進撃の巨人」の“情シスあるある”広告が話題
-
6
引きこもりはゲーム内でも交流を好まない、奈良先端大が587人調査 「ゲームで社会復帰」に落とし穴?
-
7
脳の遺伝子編集治療で6歳女児死亡 1年以上公表されず 約1億3000万円は両親が負担 中国
-
8
Google、パーソナルAI「Gemini Spark」を日本でも利用可能に Chrome統合は米国から
-
9
セブン&アイ、共通会員IDのPayPay統合を正式発表 ソフトバンクや三井住友カードなどが計3000億円出資
-
10
WAFを89%すり抜ける事例も──AIが休みなく仕掛けるWeb攻撃、予防策はあるか
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR