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Verizon版iPhone 4を分解、「iPhone 5」でのマルチモード展開が視野

» 2011年02月16日 10時27分 公開
[Rick Merritt,EE Times Japan]

 米国の大手携帯電話事業者であるVerizon Wirelessが2011年2月10日に新たに販売を始めたアップルのスマートフォン「iPhone 4」を分解したところ、クアルコムのマルチモード対応ベースバンドプロセッサが搭載されていることが明らかになった。分解を実施したUBM TechInsightsのアナリストは、「iPhoneは、マルチモードプロセッサを搭載することで、将来に向けたグローバル対応の道を開いた」と指摘している。

 同アナリストによると、このベースバンドプロセッサの型名は「MDM6600」で、GSMとCDMA、GPRS/EDGE、HSPA+の各ネットワーク規格に対応するという。なおUBM TechInsightsは、EE Times誌と同じくUnited Business Mediaの傘下にある企業である。

 UBM TechInsightsのプロダクトマネジャーで今回の分解を主導したSteve Bitton氏は、「ベースバンドチップをクアルコムが供給すること自体は、想定の範囲内だった。しかし、それが同社の『クアルコム・シングルチップ(QSC)』ではなく『MDM』だったことは驚きである。アップルのアプリケーションプロセッサ『Apple A4』が処理の負荷を担うため、携帯電話機能を実装する際に満たすべき要件は必要最小限にとどまっていたはずだ」と述べた。→続きを読む

この記事はEETIMESから転載しています。


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