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Googleのイノベーションの象徴「Google Labs」が終了へ

» 2011年07月21日 07時58分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは7月20日(現地時間)、Googleの実験的なサービスを公開してきた「Google Labs」を終了させると発表した。ラリー・ペイジCEOが第2四半期の業績発表時に打ち出した「製品への集中」の取り組みの一環という。

 ペイジ氏は業績発表後の電話会見で、「(自動運転カーのような)投機的なプロジェクトにフォーカスするのは簡単だが、われわれはこれまでコアな製品に集中してリソースを投入してきた。今後も幾つかの投機的なプロジェクトを立ち上げるかもしれないが、株主の資金を慎重に使うつもりだ」と語った。自動運転カーについては、一部株主から資本の無駄遣いといった批判を受けている。

 Google Labsは、Googleの従業員が「20%の自由時間」で開発したβ版のサービスを公開する場で、同社のイノベーションの象徴のような存在だ。「Google Maps」や「Google Reader」などの現在は正式版のサービスも、Labsで立ち上げられた。現在も3D人体模型「Body Browser」やFlashをHTML5に変換する「Swiffy」など約80のサービスが提供されている。

 今後、幾つかのLabsのサービスや技術は関連する製品に統合されるが、ほとんどのサービスは終了する。Labsで提供しているAndroidアプリは、今後もAndroid Marketでの提供を続ける計画という。

 同社は「Google+の早期フィールドテストが示すように、今後もGoogle Labsの推進力である“スピードとイノベーション”をすべての製品に投入していく」としている。

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