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クラックできたらスパイとして採用――英諜報機関

» 2011年12月02日 16時43分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 英外務省の下部組織、政府通信本部(GCHQ)が採用活動の一環として、ネット上に暗号解読クイズページ「_Can you crack it?」を立ち上げた。

 このページには暗号のような文字列が表示されており、開くと10日間のカウントダウンがスタートする。カウンターの隣にはキーワードを入力する欄がある。ページからはこのクイズがどこの主催なのかも、解くとどうなるのかも表示されておらず、左下にはFacebook、Twitter、Googleの「+1」ボタンが並び、拡散を促している。

 gchq

 英BBCによると、GCHQはこのページを11月3日にひっそりと立ち上げ、12月12日まで公開を続けるという。この暗号を解くと所定のフォーマットページに飛び、同機関の採用サイトにリダイレクトされる。ただし、採用対象は英国国民で、かつ違法なハッキング経験のない人に限るという。

 GCHQは、実質的には首相直属の諜報機関。2009年にはXbox Liveネットワーク上のビデオゲームに求人広告を出したこともある。

 英政府は11月26日に新たなサイバーセキュリティ戦略(リンク先はPDF)を発表しており、向こう4年間で6億5000万ポンドをセキュリティ強化に投資する計画だ。

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