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HP、実証されたプリンタの脆弱性に対処するアップデートを公開

» 2011年12月24日 08時40分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)は12月23日(現地時間)、11月末に米研究者が指摘したLaserJetシリーズプリンタの脆弱性に対処するファームウェアアップデートを公開したと発表した。

 この脆弱性は米コロンビア大学の研究者が発見したもので、これを突いてプリンタを乗っ取り、フューザーを過熱させて用紙を焦がすデモを実施したことで、多数のメディアが11月29日にセンセーショナルに報道した。これに対しHPは同日、脆弱性の可能性を認め、対処すると発表していた。この脆弱性は、一部のプリンタをファイアウォールなしでインターネットに接続した場合に発生するほか、社内ネットワークでもネットワーク上の信頼されている人物がプリンタのファームウェアを改ざんできてしまう恐れがあるという。

 アップデート対象となるプリンタのリストは公開されていないが、各ユーザーはサポートページで確認できる。

 HPによると、これまで顧客からは不正アクセスについての報告はなかったという。同社はユーザーに対し、プリンタをファイアウォール内に設置することと、外部にさらされているプリンタの自動ファームウェアアップデート機能を無効にすることを勧めている。

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