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» 2011年12月24日 20時59分 UPDATE

【記者の7つ道具】生存戦略とはなんだったのか

なんとなく続いたリレーコラムの最後です。

[小林伸也,ITmedia]

 こんにちは。ITmedia ニュースの小林です。「7つ道具」というほど語るようなことは特に何もないまま生きていますが、普段使っているものを記します。

道具その1 VAIO Z

photo キーボードは慣れれば十分打ちやすい

 昨年7月に購入した「VPCZ12AGJ」。長らく仕事ではデスクトップ(最後はHPのProLiant ML115にWindows XPインストール)だったが、昨年夏、編集部でライブ配信に取り組むためにノートPCに切り替えることにした。条件は(1)外部カメラを付けても余裕でライブ配信できるハイパワー、(3)DVカメラを容易に接続できるIEEE 1394端子の装備、(4)Windows──というもので、これを満たしているのはソニーストアのBTOで買えるVAIO Zだけだった。

 Core i7 M620(2.67GHz)にメモリ4Gバイト、SSDは128Gバイト。1年以上使っているが、仕事で力不足を感じることは全くない。光学ドライブはBlu-ray Discを見送ってDVDスーパーマルチを選択。ディスプレイは唯一無二だったということで、1920×1080ピクセルを選んだ。当初は文字が小さいような気がしたものの、そのうち慣れた。キーボードは英語。イルミネーションは暗いところでの取材でとても便利だ。ドコモ3G内蔵としたことで、基本的にはどこでもオンラインになれる。

 性能には不満がない。DVカメラを接続してのライブ配信をなんなくこなし、フル版Photoshop(CS3)も2秒程度で起動できる。標準バッテリーで今でも2時間半程度は駆動する。これまでは取材メモは紙とペン派だったが、今ではほとんどVAIO Zになっている。

道具その2 EOS-1D Mark II

photo

 新聞社は伝統的にニコンを使う。駆け出し記者のころは銀塩のF70という、プログラムオートだとよく写るがそれ以外の設定変更がややこしい初級機をしばし使い、その後F90を経てF4、F5を使った。報道の現場感にプロ機のシャッターフィーリングはよく合うようにできている。F5は吹雪の中でもよく動き、今でも心の友と呼んでいる。

 仕事ではニコンだったが、最初に買った使ったMF一眼レフはペンタックス、AF一眼レフはキヤノンであり、「EF35−350mmを使いたい」という理由でEOS-1Nと組み合わせて動物園に趣味で通っていた。

 ITニュース業界に転じて以降、仕事ではニコンのCOOLPIX、趣味ではライカと一眼レフから離れたものの、2003年のEOS Kiss Digital発売と同時に一眼レフに復帰。翌年発売のEOS 20Dに乗り換えたが、プロ機のフィーリングが忘れがたく、思い切ってEOS-1D Mark IIを導入した。それ以来使い続けている。

 とにかく写っていないと話にならないという報道用カメラとしては、「カメラに対して疑いを抱く余地がない」という点でプロ機を選ぶしかないと思っている(実際は個人の趣味だが)。有効約820万画素と現在のカメラからは比べるべくもないが、APS-HサイズのセンサーはLレンズと組み合わせた時に精細感、立体感が美しい。Webニュース用の写真とあって最大画素数はこの程度で十分ということもあり、特に買い換えも検討せずに現在も使っている。

 中古では10万円以下で買えることもあり、カメラメーカーの思想が凝縮されたプロ機を手軽に楽しめるボディとして周囲にすすめているものの、EF24−70mm F2.8Lなどと組み合わせると、年のせいもあってとても重く感じるのが難点といえば難点だ。

 最近までコンパクトフラッシュを使っていたが、今はSDメモリーカードに切り替えている。VAIO ZにSDカードスロットがあるため、取材先などで即座に画像を取り込んで記事をアップする際に便利なためだ。

 趣味では銀塩に回帰しつつあり、中古で安く買ったニコンF3に35mmを付けて遊んでいる。

道具その3 Able CV

 撮影した写真は「Able CV」というWindows用シェアウェアで表示している。さまざまな特徴がある中、特に気に入っているのはサムネイル作成の爆速っぷり。1000万画素クラスの画像が大量にあってもかなりの速度でサムネイル化してくれる。ほかのソフトもいろいろと試したものの、これ以上早くて便利なソフトはなく、今でも仕事・私用とも愛用。PCを起動する限りはこのソフトも起動している。

 難点はアップデートがストップしてしまったこと。今のところWindows 7の64ビット版で問題なく動作しているが、今後を考えるとやや不安ではある。

道具その4 Evernote

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 Evernoteの有料版は、Steamで買う洋ゲーなどと並び、円高の恩恵を感じる数少ない機会だ。Chrome拡張がかなり便利になったこともあり、2chのコピペやスカイリムの攻略情報、猫やユリンちゃん(ガンダムAGE)の画像を収集するのに活躍している。

 使い方はごくシンプルで、ご多分にもれず新規ノートを「Inbox」に集め、そこから各ノートブックに振り分けている。

 一応仕事にも使っていて、取材メモは基本的にVAIO ZとEvernoteでとっている。比較的最近までWindows版クライアントは記者の環境では長文を打ち込むとフリーズし、取材の途中であわてることがあったが、最近はかなり改善された。

道具その5 ScanSnap

photo 正直、国内メーカーの製品で久々に感動

 便利過ぎて笑えるレベルのScanSnap。カバーを開くとスタンバイ、原稿をセットしてボタンを押せば即スキャンという使い勝手の良さとヨーロピアンデザインも素晴らしい。

 S1500をさまざまな紙文書の電子化に活用しており、特に「自炊」には必須。カッターとカールのディスクカッター「DC-210N」で裁断し、S1500でスキャン。漫画はJPEGとして読み取り、フリーソフトを使ってKindleやiPad用にPDF化している。

 正直言うと本を踏むのもためらう性格だったため、愛書にカッターを入れるのはなかなか勇気のいることだった。だが保存状態の悪さからしみや黄ばみが生じて古書特有の臭いもする漫画本が、スキャン後にiPadで見ると新品のように読めるのは爽快だ。ある種のデジタルリマスターのようなものであり、段ボール箱にしまいっぱなしの本に再び息を吹き込むものとして、今は積極的に取り組んでいる。

 一応仕事との関連で言うと、取材の合間にiPhoneで電子化した漫画を読んだりだとか、あんまりしたことはないものの仕事の文書を電子化するだとか、その他のことで役立っている。

道具その6 さまざまなガジェット

photo 廉価版Kindleは容量が2ギガバイトと少ないのが不満ではある

 今年はニンテンドー3DSとKindle廉価版、PlayStation Vitaを発売日に買った。

 一応仕事との関連では、購入することで分かることも多いのであったりだとか、また話題の新製品にいち早く飛びついておくことで、例えば3DSの大幅値下げで衝撃を受けるユーザーの1人になってアンバサダーを体験するなど、さまざまなニュース的事象において当事者性を確保できるのが大きい。そうに違いない。

道具その7 ねこ

photophoto 最近は寝込みに同衾を迫る

 ファイナルファンタジーVIIの発売後間もなく、ある写真週刊誌に究極の召喚獣「ナイツオブラウンド」の情報が掲載されたことがあった。情報解禁前のゲーム雑誌を尻目に、業界とのしがらみのない写真週刊誌がゲリラ的に載せてしまったものだが、その時の写真はゲーム画面をお姉さんが見ている、というものだった。

 画面をそのまま写すと著作権がらみでアレだが、お姉さん込みで写せば「お姉さんと一緒にゲーム画面が写ってる写真」となり、アレなのだ。この手法は今でも時たま、ヤバげなサイトを新聞が取り上げる際などに使われているのを見かける。

 そんなわけで、そのまま写しちゃうと仁義がなー、うーん、というものの撮影には我が家の猫にお出まし願うことにしている。撮影のモデルになってもらったりもしているので、これはほんとに仕事に役立っている。

 というわけで、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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