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Apple決算、売上高純利益ともに過去最高 iPhone販売台数は3704万台

» 2012年01月25日 07時52分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleが1月24日(現地時間)に発表した2012年第1四半期(10〜12月期)決算は、iPhone、iPad、Macがそれぞれ過去最高の販売台数で、四半期ベースで過去最高の売上高、純利益となった。

 売上高は前年同期比73%増の463億3300万ドル、純利益は同118%増の130億6400万ドル(1株当たり13.87ドル)。売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高が390億ドル、利益が1株当たり10.14ドル)を大きく上回った。粗利率は44.7%と前年同期の38.5%を上回った。

 iPhoneの販売台数は前年同期比128%増の3704万台で、売上高は244億1700万ドル。昨年10月4日に発売されたiPhone 4Sは、発売後3日で400万台売れている。

 iPadの販売台数は111%増の1543万台で、売上高は91億5300万ドルだった。Macの販売台数は520万台で、前年同期比では21%増、売上高は65億9800万ドルだった。MacBookシリーズの売り上げが好調だった。

 iPodの販売台数は21%減の1540万台で売上高は25億2800万ドル。iTunes StoreやiBookstoreなどでの売り上げは42%増の20億2700万ドルだった。

 売上高を地域別で見ると、アメリカが92%増の177億1400万ドル、欧州が55%増の112億2500万ドル、前期はiPhone 4S待ちの買い控えで21%減だった日本は148%増の35億5000万ドル、アジア太平洋地域が54%増の76億9700万ドル、直営店経由が59%増の61億1600万ドルだった。

 ティム・クックCEOは発表文で「Appleの推進力は非常に強く、われわれは幾つかの素晴らしい新製品を用意している」と語った。

 1〜3月期の見通しについては、売上高を約325億ドル、1株当たり純利益を7.50ドル程度と慎重な予測になった。

 業績発表後の電話会見では、1月19日にリリースした電子書籍作成ソフト「iBooks Author」が60万本以上、大学の講義を受けられるiOSアプリ「iTunes U」が300万本以上ダウンロードされたこと、「Apple TV」が140万台売れたこと、iCloudのユーザーが3カ月で8500万人になったことなどが発表された。Amazon KindleなどiPadの競合についての質問にクックCEOは、iPadで利用できるアプリは約7万本あり、数百本しかない競合製品を圧倒していると答え、ユーザーは機能が少ない(安価な)iPadを望んではいないと付け加えた。また、iPhoneはスマートフォン市場で米GoogleのAndroidと“一騎打ち(two horse race)”になっていると思うかという質問には、そうは思わないとし、「レッドモンドには常に走り続けている馬(米Microsoft)がいる。(中略)われわれは馬が何頭いるかなどと考えず、常に先頭に立つために優れた製品の開発に集中している」と答えた。

変更履歴:本文中、Apple TVの販売台数が間違っていました。お詫びして訂正いたします。[2012/1/25 10:04]

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