ITmedia NEWS > 速報 >

「iCloudのユーザー数は1億人以上」――Appleのティム・クックCEO

» 2012年02月15日 08時26分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleのティム・クックCEOは2月14日(現地時間)、Goldman Sachsが開催した技術カンファレンスで1時間弱のキーノートプレゼンテーションを行った。Appleの投資家向けページでWebcastを聴くことができる(QuickTimeが必要)。

 cook

 同氏はこのキーノートで、Appleの製品哲学や中国の提携工場に関する取り組みなどについて語った。

 昨年6月に発表したクラウドサービス「iCloud」のユーザー数は1億人を超えたという。クック氏は、ユーザーが複数のApple端末を持つようになった現在、iCloudはMacに代わる“デジタルハブ”として機能すると語った。iCloudは、同社の向こう10年以上を見据えた戦略だという。

 iPadについては、最も速く普及した製品で、販売台数はPCを超えるだろうと語った。Macは550万台売るのに22年かかり、同じ台数のiPodを売るのには5年かかり、iPhoneでは3年かかったが、iPadは7四半期以下(1年と4分の3カ月)で達成したという。

 iPadはMacの売り上げを浸食しているが、それ以上にWindows PCの売り上げを浸食しており、これはわれわれにとってプラスだとも語った。

 Apple TVについては、昨年の販売台数は300万台弱だとし、「まだ持っていない方は買うべきだ。私はApple TVなしでは生きていけなくなっている」と語った。

 同氏は最後に、スティーブ・ジョブズ氏が何年もの間、Appleは偉大な製品に集中すべきだという思想を植え付け、自分はその思想に集中していると語った。「Appleは人々が人生最高の仕事をする場所だ。ユーザーがApple製品を使っているのを見るほどわくわくすることはない。われわれはAppleで常に未来に集中しており、それがAppleの一員であることの特権だ」と締めくくった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.