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東芝、コンシューマー向け3.5インチHDDを製造へ Western Digitalから設備取得

» 2012年02月29日 14時02分 公開
[ITmedia]

 東芝は2月29日、米Western Digitalからコンシューマー向け3.5インチHDD製造設備の一部と取得すると発表した。デスクトップPCやレコーダーなどのコンシューマー向け3.5インチHDDをラインアップに加え、「HDD全分野の製品を提供することが可能になる」としている。

 Western Digitalが所有するデスクトップPC/コンシューマー向け3.5インチHDD製造設備の一部と知的財産、サーバ向け「ニアライン」(アクセス頻度が比較的少ない大容量ストレージ)向けHDD製造設備の一部を取得する。

 一方、東芝は2.5インチHDDを生産するタイの子会社をWestern Digitalに売却する。

 東芝は2009年に富士通のHDD事業を買収し、サーバ向けHDDをラインアップに加えた。デスクトップPC/コンシューマー向け3.5インチHDDも手がけることでHDDをフルラインアップで提供するとともに、ニアライン向け製品の供給能力を拡大し、ストレージ事業を強化する方針だ。

 HDD業界では、Western Digitalが日立グローバルストレージテクノロジーズを買収し、米Seagate Technologyは韓国Samsung ElectronicsからHDD事業を取得するなど、再編が進んでいる。

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