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HP、PC部門とプリンタ部門を再統合

» 2012年03月22日 07時17分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Hewlett-Packard(HP)は3月21日(現地時間)、コスト削減と経営合理化の一環として、PC部門Personal Systems Group(PSG)とプリンタ部門Imaging and Printing Group(IPG)を統合すると発表した。

 新部門Printing and Personal Systems Groupは、PSG担当上級副社長のトッド・ブラッドリー氏が率いる。2002年からIPG担当上級副社長を務めてきたヴィオメッシュ・ジョシ氏は同社を去る。

 HPは2002年に米Compaq Computerを買収してPC部門とし、2005年1月に当時のCEO、カーリー・フィオリーナ氏がPC部門をプリンタ部門に統合。その後、2005年3月にCEOに就任したマーク・ハード氏が同年6月に両部門を分離した。ブラッドリー氏はその時点からPSGを率いてきた。

 HPは昨年8月にSPGのスピンオフを含む再編の可能性を発表したが、9月にCEOに就任したメグ・ホイットマン氏が社内保持を表明していた。同氏は2012年第1四半期(2011年11月〜2012年1月)決算発表の際、経営合理化を推進すると語っていた。両部門は同社の主力事業を担っているが、数期連続で減収となっていた。

 HPはこの統合により、製品戦略、ブランディング、サプライチェーン、顧客サポートを合理化することで、コスト削減と新たなイノベーションが見込めるとしている。

 同社はまた、Global Accounts Salesをサーバ、ストレージ、ネットワーキング部門に統合し、部門名をHP Enterprise Groupとすることと、各部門のマーケティング業務を統括するマーケティング部門を新設することも発表した。

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