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Kindle Fire、米Androidタブレット市場でシェア54.4%に――comScore調べ

» 2012年04月27日 15時44分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Amazon.comのAndroidタブレット「Kindle Fire」が、2月の米Androidタブレット市場で過半を占めたことが、米調査会社comScoreが4月26日(現地時間)に発表したタブレット市場に関する調査結果で明らかになった。

 Kindle Fireは、2011年11月にAmazonが発売したAndroidタブレット。199ドルという戦略的な低価格で人気を博している。12月の時点で米Androidタブレット市場で23.8%のシェアを獲得し、トップに立った。2012年2月にはシェアが倍増し、54.4%となった。

 2位は韓国のSamsung Electronics製「GALAXY Tab」シリーズの15.4%、3位は米MotorolaのXOOMシリーズだった。

米Androidタブレット市場シェア推移(2011年12月〜2012年2月)
メーカー名 モデル名 2011年12月(%) 2012年1月(%) 2012年2月(%)
Amazon Kindle Fire 29.4 41.8 54.4
Samsung Galaxy Tabシリーズ 23.8 19.1 15.4
Motorola XOOM 11.8 9.0 7.0
ASUS Transformer 6.4 6.2 6.3
東芝 AT100 7.1 7.0 5.7
Acer Picasso 6.0 5.2 4.3
Acer Iconia 2.8 2.6 2.1
Dell Streak 2.2 1.7 1.3
Lenovo IdeaPad Tablet K1 0.7 0.9 1.2
ソニー Tablet S 0.9 0.8 0.7
その他 8.9 5.6 1.6
(資料:comScore)

 米調査会社iSuppliによるとKindle Fireの製造原価は209.63ドルで、販売価格は原価割れになっているが、この戦略的な価格が奏功したといえる。

 Samsungが4月25日に発売したGALAXY Tab 2 7.0は、カメラ搭載、SDカードスロット装備、RAMが1Gバイトという点以外はほぼKindle Fireと同等の仕様で価格は249.99だ。

 また、米Googleが6月ごろまでに発売するとうわさされているGoogleブランドのタブレットはKindle Fireと同じ7インチで価格は149〜199ドルになるとみられている。

 なお、タブレット市場全体では米AppleのiPadが圧倒的なシェアを占めている。米調査会社Gartnerは2012年のOS別の世界タブレット市場で、iPadが61.4%というシェアで1位を維持し、Androidは31.9%で2位とみている。

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