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» 2012年06月11日 06時01分 UPDATE

「Googleは広告主偏重」という競合の批判にGoogleが反論

Wall Street Journalが、「Googleが独占的な地位を悪用して競合を排除しようとしている」という趣旨の比較ショッピングサイトの主張を掲載し、Googleは「すべてはユーザーのため」といういつもの反論を繰り返した。

[佐藤由紀子,ITmedia]

 「Googleの検索結果は広告主を優遇するものになった」――。米Wall Street Journalは6月7日(現地時間)、米Googleを批判する米比較ショッピングサイトNextagのジェフリー・カッツCEOの寄稿文を掲載した。これに対しGoogleは翌日、公式ブログで詳細な反論を展開した。

 カッツ氏の批判は、Googleがアルゴリズムによって検索結果を自社の製品やサービスに有利なように操作しているだけでなく、今や広告料を支払っている企業を優先的に表示するようになったというものだ。

 優先的な表示というのは、Googleが最近発表した新しい商品情報フォーマットのことを指しているようだ。Googleは5月31日から米国のGoogle検索結果ページで、AdWords広告の直下に検索語に関連する複数の商品を紹介するコーナーを表示するようになった。このコーナーは「Sponsored(スポンサー付き)」で、表示される商品は、Googleの広告サービスProduct Listing Adsに登録されているものだけだ。関連商品を比較できるようになっており、Nextagのサービスと直接競合する。

 google ad AdWords広告と一般検索結果の間に写真入りの商品リストが表示される

 カッツ氏の批判に対し、Googleフェローのアミット・シンハル氏は、カッツ氏の主張の「間違っているポイント」を挙げ、それぞれの「真相」を説明した。

 「検索結果で最も目立つように表示されるのは、Googleに対価を支払っている企業の商品だ」という主張については、「自然検索結果は広告料金の支払いの影響は一切受けない」という従来の主張を繰り返し、新しい商品情報コーナーにはスポンサー付きであると明示しており、自然検索結果と区別できるようにしてあると反論した。

 「Googleが競合を効果的に懲らしめるためにアルゴリズムを変更すると、それがすぐ分かる」というカッツ氏の言い分には、「何度も言うように、われわれはWebサイトのためではなく、ユーザーのために検索サービスを構築している」のであり、年に500回以上アルゴリズムを変更しているのは、すべてユーザーに有用な検索結果を提供するためだと主張する。

 「Googleは検索結果の最もいい場所を自社の(しばしば関連性が低く、質の悪い)製品やサービスのために使う」(検索結果に広告ベースの比較ショッピングコーナーを表示することを指しているとみられる)という主張には、「誰もが自分のWebサイトが一番だと思うのは分かるが」と前置きし、「Googleの検索結果が関連性が低く、質が悪いと思うなら、ユーザーはNextagでもAmazonでもBingでも、他のサービスを利用すればいい。それがインターネットのオープン性というものだ」と語った。

 さらに「ここ数年われわれは、ソーシャルサービスやモバイルアプリ、専門的な検索サービスなどさまざまなサービスとの競争に直面している。こうした競争はユーザーに豊富な選択肢を提供し、われわれは競争に勝つために日夜サービス向上に努めている」という言葉で締めくくった。

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