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Google決算、過去最高の売上高 Motorolaの業績を初めて反映

» 2012年07月20日 07時11分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleが7月19日(現地時間)に発表した第2四半期(4〜6月期)決算は売上高、純利益ともに2桁台の成長で、売上高は過去最高を記録した。同四半期から、5月に買収を完了した米Motorola Mobilityの業績が初めて反映された。

 売上高は前年同期比35%増の122億1400万ドル(Motorolaを除くと21%増の109億6400万ドル)、営業利益は11%増の32億300万ドル(Motorolaの営業損益が2億3300億ドル)、純利益は11%増の27億8500万ドル(1株当たり8ドル42セント)だった。非GAAPベースの1株当たり純利益は10ドル12セントで、アナリスト予測の10ドル4セントを上回った。トラフィック獲得経費(TAC)が23%増の26億ドルに上り、これを差し引いた売上高(Motorola分も除く)は83億6400万ドルで、アナリスト予測の84億1000万ドルを下回った。

 google revenue Googleの四半期売上高推移(単位:百万ドル)

 Google直営サイトを通じた収入は前年同期比21%増の75億4200万ドルで売上高の69%を占め、AdSenseプログラムを通じたパートナー経由の収入は20%増の29億8300ドルで全体の27%を占めた。クラウドサービスのGoogle AppsやモバイルOSのAndroidなどを含む、その他の事業による収入は42%増の4億3900万ドルで全体の4%を占めた。

 ペイドクリック(広告クリック)数は前年同期比で42%増、クリック単価(広告主がGoogleに支払う広告費)は前年同期比16%減だった。クリック単価が低下しているのは、単価が比較的低いモバイルおよびディスプレイ広告の割合が高くなったため。

 同四半期末時点の正社員数は、Motorolaからの2万293人を合わせ、世界で5万4604人。Googleだけで前四半期末時点から1234人増加した。

 YouTubeで配信された決算発表後の会見には、事前の発表通りラリー・ペイジCEOは登場せず、パトリック・ピシェットCFO(最高財務責任者)、ニケシュ・アローラCBO(最高事業責任者)、スーザン・ウォジスキ広告担当上級副社長、デビッド・ドラモンドCLO(最高法務責任者)によって行われた。

 Google Chromeのユーザー数は3億1000万人に、Google+のユーザー数は2億5000万人に、Google Appsを利用する企業は500社以上になったという。同日、Google+に「Google Investor Relations」のページを開設した。Androidについては、1日当たり100万台のAndroid端末がアクティベートされており、世界で4億台のAndroidが使われており、Google Playからのアプリの累計ダウンロード数は200億本という、Google I/Oでの発表を繰り返した。先日米国で発売したブランドタブレットNexus 7については、具体的な数字は発表しなかった。

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