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モバイル広告のeCPMが最も高いのはiPhone、次いでAndroid――Opera調べ

» 2012年07月23日 15時53分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 モバイルOS別のeCPM(effective Cost Per Mill)が最も高いのはiPhoneで2.85ドル、次はAndroidで2.10ドルだった――。ノルウェーのOperaは7月20日(現地時間)、第2四半期(4〜6月)の世界のモバイル広告に関する調査報告を発表した。

 この報告は、世界の9000以上の顧客に提供されている月間350億以上のインプレッションを持つOperaのモバイル広告プラットフォームでの調査に基づくもの。同広告プラットフォームにおける2011年のモバイルパブリッシャーの収益は2億4000万ドルに上ったという。

 eCPMは、広告1000回表示当たりの収益額。iPhoneとAndroid以外のOSのeCPMは、2つのOSに大きく離された。Operaは、OSのユーザビリティ(見やすい画面やタッチ機能などの使い勝手)や機能の高さがeCPMの高さと直結しているという。例えば、iOSのSafari 3.2とAndroid 2.1以上は、アニメーションやフルスクリーンのリッチメディアを実現するHTML5のcanvasに対応する。ただし、端末の市場シェアも当然重要で、Windows Phoneは機能的にはiOSやAndroidに劣らないが、市場シェアが低いためeCPMはわずか20セントだった。

 ecpm 1 モバイルOS別eCPM(資料:Opera Software)

 なお、タブレットであるiPadはiPhoneよりもさらにeCPMが高く、3.96ドルだった。

 また、OSにかかわらず、動画や写真などのリッチメディアは常に高い顧客エンゲージメントにつながるという。動画をタップしたユーザーの66%が最後まで動画を視聴し、滞在時間の平均は52秒だった。

 ecpm 2 リッチメディア広告の平均滞在時間(資料:Opera Software)

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