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「Google Chrome 22」の安定版リリース 「Chrome for iOS」もiPhone 5とiOS 6に対応

» 2012年09月26日 06時57分 公開
[鈴木聖子, 佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは9月25日(現地時間)、Webブラウザ安定版の最新バージョンとなる「Chrome 22」(バージョン22.0.1229.79)を公開した。インストール後、再起動が必要だ。

 また、24日には6月にリリースした「Chrome for iOS」もアップデートした。こちらは21日に米Appleが発売した「iPhone 5」の画面サイズへの対応と、安定性とセキュリティの強化のみで、バージョンは21.0.1180.82となっている。

 Chrome 22の主な新機能は「Pointer Lock JavaScript API」の組み込みと拡張機能にショートカットを割り当てられるようになったこと(後述)で、その他には以下のような変更があった。

  • Windows 8への対応強化
  • 「設定」のアイコンが従来のレンチから、Androidと同じ3本線のアイコンになった
  • HiDPI/Retinaディスプレイへの対応強化
  • 「Google Chromeについて」の表示変更(「概要」というページに表示されるようになった)

ゲームでマウスの非表示が可能に

 「Pointer Lock JavaScript API」を組み込んだことで、ChromeでFPS(First Person Shooter、バイオハザードのような一人称視点の)ゲームをプレイする際、マウスカーソルを非表示にしたまま、マウスで視界をコントロールできるようになった。

 chrome 1 Chrome上のFPSゲームの例

 この機能はゲームだけでなく、医療アプリやトレーニングアプリなどにも生かせるとしている。

拡張機能とアプリケーションへのショートカット割り当て

 [設定(3本線アイコン]→[設定]→[拡張機能]の右下に「コマンドを設定する」というリンクが追加された。これをクリックすると有効にしている拡張機能とアプリケーションにキーボードショートカットを割り当てるためのダイアログが表示される。ここで各拡張機能の「未設定」枠をクリックし、割り当てたいショートカットをキーボードで入力できる。

 chrome 2 拡張機能にショートカットを割り当てる

セキュリティ関連の修正

 今回も多数の深刻な脆弱性に対処した。特に、Chrome外に存在する極めて深刻な脆弱性として「Windowsカーネルのメモリ破損問題」を挙げ、Googleではこの問題を部分的に回避することができたとして、情報を寄せた研究者に特例で5000ドルの高額賞金を贈呈した。危険度は同社の4段階評価で最も高い「Critical」と位置付けている。このレベルの脆弱性を悪用された場合、攻撃者がサンドボックスを迂回して任意のコードを実行できてしまう恐れがある。

 このほかに25件の脆弱性が修正されており、そのうち危険度が上から2番目に高い「High」が15件を占めている。特に「フレーム処理におけるユニバーサルクロススクリプティング(UXSS)」については1万ドル、「v8バイナリにおけるUXSS」については5000ドルの高額賞金が、同じ研究者に授与された。

 また、Linuxのみに影響するCriticalレベルの脆弱性として、「タブ処理におけるクラッシュ」の問題が修正されている。

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