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Microsoft Research、腕輪タイプのモーションコントロールツールを発表

» 2012年10月10日 13時43分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftの研究部門であるMicrosoft Researchは10月8日(現地時間)、腕に巻いた端末で手の動きを取り込み、リアルタイムの3D映像に再現するシステム「Digits」を発表した。指差したりピースマークを作るといった細かい手の形をトラッキングできる。

 digits 1 手の動きがリアルタイムで画面の“分身”の手の動きになる
 digits 2 Digitsプロトタイプの構造

 将来的にはKinectのようにXboxやPCの画面の制御や、オーディオ機器のオン・オフ、音量調整、ポケットに入っているスマートフォンを遠隔で利用するといった活用方法が考えられるという。

 手の動きをトラッキングするツールは数十年前からあるが、多くはデータグローブなどと呼ばれる手袋を手にはめるスタイルだった。Digitsの端末は、手首に巻くようになっている。小型プロジェクタで出力する赤外線をLEDで拡散させて手全体に当て、それを赤外線カメラで撮影することで、手の動きを取り込む。動画を見ると、端末には電源も搭載されているようで、ワイヤレスだ。

 同社は10月7日から開催されているユーザーインタフェース関連のシンポジウムUIST 2012でこのプロジェクトを発表した。


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