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Googleのラリー・ペイジCEO、「Facebookのサービスは本当にひどい」──Wiredのインタビューで

» 2013年01月18日 15時01分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Wiredは1月17日(現地時間)、米Googleのラリー・ペイジCEOのロングインタビュー記事を掲載した。

 インタビュアーはIT関連の多数の書籍で知られるITジャーナリストのスティーブン・レヴィ氏。同氏は2011年に「グーグル ネット覇者の真実」というGoogleについての書籍を上梓した他、Googleに招かれて同社のデータセンターを取材し、Wiredに記事を掲載している。

 larry ラリー・ペイジCEO

 メディアは企業同士の競争についてばかり取り上げるが、競争の結果として素晴らしい製品が生まれることはほとんどない、と語るペイジ氏にレヴィ氏が「Googleはここ2年、まさに競争を動機に、米Facebookが独占しているソーシャルという分野に取り組んでいるのではないのか」と尋ねると、ペイジ氏はそれを否定し、ソーシャル分野に取り組んでいるのは、「単にユーザーと情報を共有したりユーザーが自分のアイデンティティーを表現する手段がないと考えたからだ。確かに彼ら(=Facebook)はこの分野に強い企業だが、その製品は本当にひどい」と語った。

 「われわれが成功するために、他社が失敗する必要はない。別のことをすればいいだけだ。1つの分野で1社しか成功しないというのはおかしな話だ。われわれが検索サービスを始めたころ、“既に5つもサービスがあるから失敗する”と言われた」(ペイジ氏)

 米AppleがGoogleマップエンジンのiOSでの採用をやめた後、iOS 6向けGoogleマップの提供が実現したことについては、パートナーとの関係についてはコメントしたくないが、iOS版Googleマップを提供したことで、Googleマップの素晴らしさが再認識されたことを喜んでいると語った。

 また、Motorola買収の(特許戦争の武器としてのポートフォリオ獲得以外の)成果について尋ねられ、ハードウェアのイノベーションにはまだ大きな可能性があるというこれまでの見解を繰り返した後、「今の電話機には落としたら割れるガラスが使われているが、5〜10年後には変わるだろう」というコメントを追加した。

 ペイジ氏はあまりインタビュー取材を受けないが、昨年12月にはFortune誌にインタビュー記事が掲載された。

 レヴィ氏による人物評、年譜を含む約3000ワードのインタビューはこちらで読める。

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