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訪朝後のGoogleのシュミット会長、「北朝鮮政府は国民にネットを開放すべき」と主張

» 2013年01月21日 07時14分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleのエリック・シュミット会長は1月20日(現地時間)、7〜9日の訪朝について自身のGoogle+で語った。同氏は、米ニューメキシコ州の前知事である政治家、ビル・リチャードソン氏率いる代表団の一員として、19歳になる娘、ソフィーさんを伴って朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪れた。

 同氏は、今回の訪朝はあくまでプライベートなもので、インターネットの自由とオープン制について語るのが目的だったと説明する。

 「北朝鮮の技術は現在、非常に限られている」とシュミット氏。

 DPRK シュミット氏がGoogle+に掲載した北朝鮮のスナップ写真

 同氏によると、北朝鮮の国内には3Gネットワークがあり、携帯電話が販売されているが、一般国民はデータ接続とスマートフォンの使用を許されていない。大学などはイントラネットを利用しているが、インターネットには接続できない。

 ネットワークをグローバルなインターネットに接続させるのは技術的には簡単な状態だと同氏は指摘する。

 「世界全体のつながりが広がっている今、北朝鮮の(ネットでの)孤立は同国の経済成長に大きな影響がある」とし、北朝鮮政府は国民にインターネットを開放するべきだと主張する。「私の考えでは、今始めなければ、(経済的に世界に)取り残されたままになるだろう」と語った。

 シュミット会長の訪朝に同行したソフィーさんはブログに、金日成総合大学や国会議事堂を訪れた際の写真を掲載し、印象をつづっている。

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