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» 2013年01月22日 16時51分 UPDATE

「Kindle Fireよりお求めやすい」 ドコモ、1万円切るタブレット「dtab」で「家庭にdマーケットを」

「Kindle Fireより少しお求めやすいかなと思っている」――ドコモはWi-Fi専用Androidタブレット「dtab」を9975円で発売。「dマーケット」を家庭内で手軽に利用してもらう狙いで、Amazon「Kindle」のビジネスモデルと「狙いは同じ」と加藤社長は明かす。

[岡田有花,ITmedia]
画像 dtabを紹介する加藤社長

 「Kindle Fireより少しお求めやすいかなと思っている」――NTTドコモの加藤薫社長は1月22日、Wi-Fi専用のAndroidタブレット「dtab」を、9975円のキャンペーン価格で3月下旬に発売すると発表した。同社のコンテンツマーケット「dマーケット」を家庭内で手軽に利用してもらう狙い。ハードウェアを低価格で供給してプラットフォームを広げ、コンテンツから収益をあげるAmazon「Kindle」のビジネスモデルと「狙いは同じ」と加藤社長は明かす。

 ドコモは総合サービス業への脱皮を図っており、加藤社長は「楽天やAmazonと同じ方向に向かう」との考えを示してきた。dtabはドコモプラットフォームを家庭内に浸透させる「スマートホーム」戦略のパーツだ。


画像画像 dtab

 dtabトップ画面にはショッピングや動画・音楽・電子書籍・ゲーム配信など「dマーケット」のメニューを並べ、docomo IDを使ってdマーケットのコンテンツ配信を楽しめる。「スマートフォンなら手のひらでdマーケットを利用してもらえるが、家庭内ではより大画面がいいだろう」と、加藤社長は家庭向け端末としてタブレットを選んだ理由を語る。

 Google Playのアプリをダウンロードしたり、Webブラウズするなど、通常のAndroidタブレットとしての利用も可能だ。中国Huawei製で、Android 4.1と1.2GHzのクアッドコアプロセッサ、10.1インチ(1280×800ピクセル)液晶ディスプレイを搭載した。

 通常価格は2万5725円だが、キャンペーン価格(ドコモ回線+SPモード契約、dビデオ6カ月契約が条件)では9月末まで9975円。「KindleやNexusなどいろいろ出ている中で、戦略的に設定した価格だ」と加藤社長は説明する。

 Wi-Fi専用のため、ドコモの回線数増加に直接は貢献しないが、dマーケットの活性化によるコンテンツ販売の増加やdocomo IDの拡大を期待。「dマーケットをマルチデバイス、マルチスクリーン展開する。dtabとdショッピングで合計1000億円レベルの売り上げを考えている」という。

テレビでも「dマーケット」を 無線LANルータ無償提供

画像 dtabでdマーケットを楽しんだり、SmartTV distickでコンテンツを楽しむ「スマートホーム」のイメージ

 dtabは、ドコモが提唱する「スマートホーム」を実現する構成要素の1つだ。スマートホームは、家庭内のコンテンツとスマートフォンを連携させる戦略で、スマートフォンで購入したコンテンツを家庭内のテレビやタブレットで楽しんだり、家庭のBlu-ray Discレコーダーに保存した動画コンテンツをスマートフォンに移して持ち出したり――といったイメージだ。

 その一環として、スマートフォンの「dマーケット」で購入したの映像や音楽を自宅のテレビで再生できる「SmartTV dstick」も3月以降に発売。USB端子を搭載したスティック端末で、テレビのUSB端子に差し込むと、スマートフォンに保存されたdマーケットのコンテンツを無線LAN経由でストリーミング再生。スマートフォンをリモコンのように使って簡単に操作できる。同端末を7万人にプレゼントするキャンペーンも実施し、普及を図っていく。

 家庭内のコンテンツをスマートフォンで視聴する施策も推進。家庭のBlu-ray Discレコーダーに保存された映像をスマートフォンに転送し、そのままの画質で再生できる家電連携アプリ「Twonky Beam」(パケットビデオ・ジャパンが提供)を、ドコモ推奨アプリとしてプロモーションするほか、「ひかりTV」(NTTぷららが提供)ユーザーは、ひかりTVの番組の一部を、スマートフォンやタブレットでも視聴できるようになる。

画像 無償提供する無線LANルータ

 dtab、dstickともWi-Fi環境が必須。ドコモが提唱するスマートホーム実現には、家庭内にWi-Fiを整備してもらう必要がある。同社は3月から、家庭用のWi-Fiルータを提供。指定のパケット定額サービスやデータ通信専用プランのユーザーには無料でレンタル提供する(それ以外のユーザーは月額315円)。

 「スマートフォンをテレビやタブレットと連携させ、マルチデバイス、マルチスクリーンでモバイルの便利さ、楽しさを家庭の中に広げたい」と加藤社長は意気込んでいる。

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