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高速無線LAN「11ac」対応製品が登場 各社から最大1.3Gbpsルータ

» 2013年03月27日 20時31分 公開
[ITmedia]
photo バッファローが発売予定の「WZR-1750DHP」

 高速無線LAN規格「IEEE 802.11ac」を利用できるようにする電波法関連規則が近く告示される見通しになったのに合わせ、バッファローとNECアクセステクニカは3月27日、同規格に対応した最大1.3Gbpsの無線LANルータなどを発表した。アイ・オー・データ機器も製品投入を予告している。

 11acでは、通信に使用する帯域幅が従来(11n)の40MHz幅から80MHz幅・160MHz幅に、変調信号が従来規格の64QAMから256QAMに拡張され、単位時間当たりの伝送量・信号の情報量が増加。またMIMO方式の拡張により、多重数の増減が従来の4多重から8多重に増え、一度により多くのデータを送受信できるようにする。規格上の最大通信速度は160MHz幅・8多重の場合で6.9Gbpsと、11n(40MHz幅・4多重で0.6Gbps)の11.5倍に達する。

 11acは現在策定中でドラフト段階。バッファロー、NECアクセステクニカ、アイ・オー・データ機器とも、新製品はドラフト規格に準拠する。

 バッファローは5GHz帯で最大1.3Gbps(80MHz幅・3多重)に対応する無線LAN親機「WZR-1750DHP」と親機・中継器・LAN接続子機のセット「WZR-1750DHP/E」、5GHz帯で最大866Mbps(80MHz幅・2多重)に対応する無線LAN親機「WZR-1166DHP」とUSB2.0子機セット「WZR-1166DHP/U」、親機・中継器・子機のセット「WZR-1166DHP/E」を発売する。価格・出荷予定は近日発表としている。

photo NECアクセステクニカの11ac対応ルータ

 NECアクセステクニカも最大1.3Gbps対応の「AtermWG1800HP」、最大866Mbps対応の「AtermWG1400HP」を4月初旬に発売する。価格はオープン。「μEBG構造」と呼ぶNEC独自の電磁ノイズ抑制技術により、電磁ノイズを大幅に抑えて高速な無線LAN通信が可能という。また世界最小という「μSRアンテナ」の採用で高速化した上、従来機と同等のコンパクトデザインを実現しているという。

 アイ・オー・データ機器は最大1.3Gbpsの親機「WN-AC1600DGR」、最大433Mbpsの親機「WN-AC733GR」などを発売する予定。

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