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NECが携帯電話事業から事実上撤退との報道

» 2013年03月29日 09時05分 公開
[ITmedia]
photo 2003年発売の「N505i」。2.4インチ液晶ディスプレイと32万画素CMOS、ステレオスピーカーを搭載していた

 NECが携帯電話から事実上撤退すると、3月29日付けの朝日新聞が報じた。

 同社は報道に対し「当社として発表したものではない」「市場が急激に変化する中で、携帯電話端末事業を競争力あるものとするために様々な検討を行っているが、何も決定していない」とコメントした。

 同紙によると、自社生産を2013年度中にも打ち切り、開発部門があるNECカシオモバイルコミュニケーションズはLenovoへの売却を目指し昨年から交渉を進めているという。スマートフォンは昨年海外生産に切り替えており、「MEDIAS」ブランドでの販売は当面継続するが、「N」で知られてきた従来型携帯電話は開発、生産とも終了するという。4月末に発表する経営計画に盛り込むとしている。

 NECの携帯電話事業は10年、カシオ計算機、日立製作所の同事業と統合してNECカシオモバイルコミュニケーションズを発足させた。

 NECは最近、携帯電話販売代理店を展開する子会社NECモバイリングの売却を検討していると報じられた。

 NECは11年、PC事業をLenovoの国内PC事業と統合している。

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