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Amazon決算、前期に続く増収減益だが純利益は予想を上回る

» 2013年04月26日 16時09分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Amazon.comが4月25日(現地時間)に発表した第1四半期(1〜3月)決算は、売上高が前年同期比22%増の160億7000万ドル、純利益は37%減の8200万ドル(1株当たり18セント)だった。Kindleシリーズの販売が売り上げを後押ししたが、物流拡大や研究開発への投資のコストがかさんだ。

 営業利益は5.7%減の1億8100万ドル、営業利益率は1.1%だった。売上高はアナリスト予測(売上高が161億6000万ドル)を下回ったが、1株当たり純利益は予測(9セント)を大きく上回った。

 事業別の売上高は、書籍や映画などのコンテンツを扱うメディア部門が7%増の50億5800万ドル、電化製品および雑貨部門(Kindle端末を含む)が28%増の102億1400万ドルだった。Amazon Web Services(AWS)を含むその他の部門は60%増の7億9800万ドルだった。

 売上高を地域別でみると、北米地域の売上高が26%増の93億9100万ドル、欧米や日本などの米国外での売上高は16%増の66億7900万ドルだった。

 今後の見通しについては、第2四半期の売上高を前年同期比13〜26%増の145億〜162億ドル、営業利益(損失)を、3億4000万ドルの赤字から1000万ドルの黒字と予測した。

 同社のジェフ・ベゾスCEOは発表文で同社のオリジナルコンテンツ制作スタジオ「Amazon Studio」に触れ、「(Amazon Studio発の)オリジナルコンテンツが、Amazon Prime会員にとっての新たな価値を生み出すことを期待している」と語った。同社は現在米国で、オリジナルコンテンツのパイロット番組を無料で公開しており、ユーザー投票の結果に基づいてシリーズ化する計画だ。

 同社はこうしたコンテンツのストリーミングサービスのためにセットトップボックス(STB)を開発中とのうわさもある。

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