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中吊りで気になった見出しの記事をその場で 1記事から読めるスマホアプリ、凸版印刷が開発中

» 2013年07月03日 16時07分 公開
[山崎春奈,ITmedia]

 凸版印刷は、電車の中吊り広告で見かけた雑誌記事を1本単位で購入できるスマートフォン向けアプリの開発中デモを「国際電子出版EXPO」(7月3〜5日、東京ビッグサイト)で展示した。バンダイナムコグループのVIBEと共同で開発しており、公開は今秋ごろを予定している。

photo 電車内のようなメイン画面

 電車に乗っている時、ふと目にとまった週刊誌の見出し。気にはなっても電車を降りたら忘れてしまう、雑誌を1冊買うほどでもない――そんなニーズを逃さず購買につなげるアプリだ。

 加速度や位置情報によって電車に乗車中であることを判断し、雑誌の中吊り広告を表示。任意の見出しをクリックすると記事単位で購入できる。閲覧後には、関連するおすすめ記事や割安な雑誌1冊の購入を促すボタンを表示。近くの書店の検索機能なども盛り込む予定。

 電車内の中吊り広告を順に見ていくようなデザインで、カテゴリごとに「男性専用車両」「女性用車両」を分けることなどを考えている。「リアルの書店では手に取りにくい男性向けや女性向けの雑誌でも、記事単位で読んでもらうことでマネタイズの機会を拡大できれば」(説明員)

 秋ごろのリリースを目指し、現在スマートフォン向けアプリを開発中。掲載コンテンツも調整中で、記事や雑誌の価格は未定という。

photo 1記事単位で購入できる(価格は参考)
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