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Facebook、広告好調で増収増益 「モバイル注力の結果が出た」とザッカーバーグCEO

» 2013年07月25日 08時20分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookは7月24日(現地時間)、2013年第2四半期(4〜6月)の決算を発表した。売上高は前年同期比53%増の18億1300万ドル、純利益は3億3300万ドル(1株当たり13セント)だった。前年同期は1億5700万ドルの純損失だった。非GAAPベースの純利益は65%増の4億8800万ドル(1株当たり19セント)だった。主力の広告売り上げが61%増と好調だった。

 非GAAPベースの営業利益率は44%で、前年同期より1ポイント上がった。

 広告による売上高は前年同期比61%増の16億ドルで、総売上高の88%を占める。モバイル広告が広告収入全体に占める割合が、前期の30%から41%に拡大した。“アクティブ広告主”が100万を超えた。特に地域ビジネスの広告主数が伸びたという。

 日間アクティブユーザー数(DAU)は27%増の6億9900万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は21%増の11億5000万人。モバイルからのDAUは4億6900万人、MAUは51%増の8億1900万人だった。

 facebook 1 MAU推移(地域別)
 facebook 2 モバイルのMAU推移

 マーク・ザッカーバーグCEOは発表文で「モバイルでのFacebook体験を最上のものにするための取り組みが良い結果につながり、将来のための堅実な基礎になった」と語った。同社は2012年の株式公開以来、モバイルを最優先課題としてInstagramをはじめとする多数のモバイル関連企業を買収し、モバイルアプリの改善を続けてきた。

 業績発表後の電話会見でザッカーバーグ氏は、「モバイルのDAUはデスクトップのDAUを超えた。すぐにモバイルの売上高がデスクトップを超すだろう」と語った。若者がFacebookから離れているという批判について、同社の調査の結果ではそのような事実はないとした。また、Instagramは最近追加したビデオ機能も含めて好調だという。同氏は「Facebook Home」と「グラフ検索」については触れなかったが、シェリル・サンドバーグCOO(最高経営責任者)はこれらの普及には時間を要すると語った。質疑応答でこれらについて質問されたザッカーバーグ氏は「Instagramと異なり、これらは概念的に非常に新しい機能なので、受け入れられるには時間が必要だ」と語った。

 サンドバーグ氏はeコマース企業からの広告投資が倍増し、モバイルアプリ広告はまだ比較的小さなセグメントではあるが好調だと語った。

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