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ユーザーを気遣うデジタル健康デスク「Stir Kinetic Desk」

» 2013年09月28日 14時42分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米新興企業のStirは9月26日(現地時間)、内蔵センサーでユーザーの状態を判断して高さ調節を促すインテリジェントデスク「Stir Kinetic Desk」を発表した。一定時間座り続けると立った姿勢で仕事を続けるよう促してくれる。

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 同社によると、長時間座った姿勢でいることは健康に悪く、仕事の能率も下がるという。デスクワークを一定時間ごとに座ったり立ったりして行うと、1日当たり50分生産性が上がるというマイアミ大学の調査結果を紹介している。「仕事中に体を動かし心を解放してもらうことがこのデスクの目的」という。

 上面に埋め込まれた4.3インチの液晶ディスプレイ上の2回タップすることで、デスクの高さを座るモードと立って使うモードの2段階に簡単に調整できる(高さは自分の身長に合わせてプリセットできる)。デスクにはセンサー(種類は不明)が内蔵されており、これでユーザーが使っているかどうかを判断する。脇にあるボタンを押して「アクティブモード」にしておくと、一定時間座り続けると机が1インチだけ静かに上下する「Whisperbreath」で、立つモードに変更するよう促す。ユーザーはこれを無視して座り続けることもできるし、ディスプレイのタップでデスクを立ちモードに変更することもできる。

 8つのACアダプターと4つのUSBポートがあるので、高さ変更でPCのケーブルが引っかかったりする心配もない。

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 デスク内蔵のコンピュータが2つのモードでの使用時間を記録しており、ディスプレイで使用状況やカロリー消費をチェックすることも可能。BluetoothとWi-Fiも備えているので、将来的にはスマートフォンやフィットネス端末と接続してユーザーの健康データをリンクさせることもできるようにする計画だ。

 Stir Kinetic Deskは2014年発売の予定。価格は3890ドルだ。

 Stirは2012年創業のカリフォルニア州ロサンジェルスに拠点を置く非公開企業。創業者のJP・ラブロッセ氏は2002〜2005年に米Appleに在籍し、iPodのエンジニアリング開発チームを統括した経験を持つ。約25人の従業員にはApple、米IDEO、米Disneyなどの出身者が多いという。Kinetic Deskは同社の最初の製品になる見込みだ。

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