米Squareは10月15日(現地時間)、一般的な電子メールを使って手持ちのデビットカードから個人間で送金できる無料サービス「Square Cash」を発表した。米国で同日スタートした。
利用方法は非常にシンプルで、アプリも、Webサイトへの新たなアカウントの登録も必要ない。送金先の人の銀行口座やデビットカード番号も不要だ。必要なのは、Squareに自分のデビットカード番号を知らせることだけだ。対応するカードはVisaおよびMasterCard。
例えば、夕食代として友人に24ドル借りたとしたら、Square Cashで以下のような操作で友人に24ドル送金できる。
GmailやOutlookなどの通常利用しているメーラーで、宛名に友人のメールアドレスを、CCに「cash@square.com」を、件名に「24ドル」と入力する。本文はブランクでも、メッセージ(昨夜の夕食代をありがとう。また飲みに行きましょう、など)を入力してもいい。
このメールを送信すると、(初めてこのサービスを利用する場合のみ)Squareから自分のデビットカード番号を入力するよう求めるメールが届く。番号を入力すると、Squareがカードを審査し、支払い可能であれば、友人に自分が送ったメールとともに、cash@square.comからもメールが届く。cash@square.comからのメールは、友人にデビットカード番号の入力を求めるもの(こちらも初回のみ必要)で、友人が番号を入力すると、24ドルが友人のデビットカードに追加される。
一般的なメーラーを使えるので、PCでもMacでも、スマートフォンやタブレットでも利用可能だ。メールの作成をさらに簡単にするためのiOSおよびAndroidアプリが同日それぞれのアプリストアで無料で公開された。
デビットカード番号はSquareのページに入力するので(Squareを信用するのであれば)、安全だ。同社はこのサービスの説明で「あなたのプライバシーと財務情報の安全はわたしたちの最優先事項です」としている。
Squareは米Twitterの共同創業者、ジャック・ドーシー氏が立ち上げたモバイル決済企業。スマートフォン(iOSおよびAndroid)アプリ「Card Case」と端末に差し込む小型のクレジットカード読み取り機で利用するクレジットカードやデビッドカードの決済システムや、カードを読み取らずに利用できるモバイル決済アプリ「Pay with Square」、小売店向けモバイル決済サービス「Square Register」を提供している。収益は主に、クレジットカード取引の手数料で、一般ユーザー向けのサービスは無料だ。
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