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「Surface 2/Pro 2」で年末商戦にかけるマイクロソフト 旧版Proは1万円値下げ(1/2 ページ)

» 2013年10月24日 17時43分 公開
[本宮学,ITmedia]

 「第2世代のSurfaceを皆さんに紹介できるタイミングがようやく整った」――日本マイクロソフトの樋口泰行社長は10月24日、独自のタブレット型PC「Surface 2」「Surface Pro 2」を25日に国内投入すると発表した。「第1世代Surfaceは日本での発売が大きく遅れ、ProとRTの発売時期もずれてしまったが、今回は米国のわずか3日遅れで2機種を同時発売できる」(樋口社長)

photo 「Surface 2」「Surface Pro 2」の国内投入を発表する樋口社長

 Surface 2は、タブレット用OS「Windows 8.1 RT」を搭載した10.6インチのタブレット。価格は32Gバイト版が4万4800円、64Gバイト版が5万4800円。Surface Pro 2は、フル版のWindows 8.1と10.6インチディスプレイを搭載。価格は128Gバイト版が9万9800円、256Gバイト版が12万9800円、512Gバイト版が17万9800円。

 Surface 2は旧モデルの「Surface」(旧称 Surface RT)からバッテリー持続時間を2時間伸ばして10時間とし、ディスプレイもフルHD(1920×1080ピクセル)に向上(従来は1366×768ピクセル)。CPUにクアッドコアTegra 4/1.7GHz、2Gバイトメモリを搭載し、「前モデルと比べて処理能力を4倍に向上させた」(樋口社長)という。新たにUSB 3.0ポートを1基搭載。サイズは約274.6(幅)×172.5(奥行き)×8.9(高さ)ミリ、重さ約676グラム。

 Surface Pro 2は、Surface Proからバッテリー持続時間を75%向上させて約7時間とした。ディスプレイは10.6インチフルHD。CPUは第4世代(Haswell)のCore i5で、メモリは128Gバイトモデルが4Gバイト、256Gバイト/512Gバイトモデルが8Gバイト。サイズは274.6(幅)×173(奥行き)×13.5(高さ)ミリ、重さ約907グラム。

photophoto Surface 2(左)とSurface Pro 2

 いずれもMicrosoft Officeをプリインストールするほか「Windowsストア」で配信されているアプリを利用できる。また、Surface 2で利用できる「Office Home & Student 2013 RT」は、WordやExcel、PowerPointなどに加えて新たにOutlookも利用できるようになっている。

 端末を縦置きするためのキックスタンドの角度も2段階で調節できるようにした。従来の22度に加え、新たに40度の傾きに対応。「さまざまな用途に応じて角度を変更できるようにしたほか、身長の低い人でも使いやすくなった」と、米MicrosoftでSurfaceを担当するブライアン・ホール ジェネラルマネジャーは話す。

photophoto キックスタンド角度は2段階で調節可能に

 別売りのキーボードカバーも刷新。「タッチカバー2」はセンサー数を従来の80個から1092個に大幅増強し、「タイプした所を漏らさず全てとらえられるレベルになった」(樋口社長)という。また「タイプカバー2」は新たにバックライトを搭載し、暗いところでもタイピングしやすくした。従来はタッチカバーのみ4色のカラーバリエーションを用意していたが、今回は「8:2くらいの割合でよく売れている」というタイプカバーのみを4色展開とした。

photophoto タッチカバー2はセンサー数を大幅増強(左)、新たな周辺機器も

 また、内蔵バッテリーを搭載したキーボードカバー「パワーカバー」を新たに用意。Surface Pro 2に装着した場合「バッテリー持続時間が50%増え、約15〜6時間ほどは持つようになる」(樋口社長)という。

photo パワーカバー

 新端末の購入者向けに、オンラインストレージ「SkyDrive」の200Gバイト分を2年間無料で提供するほか、Skypeの有料サービスのライセンスを1年分無料で提供する。また今冬、東京・表参道にSurfaceの路面店舗を期間限定でオープン。「Surface 2とSurface Pro 2の2機種で、年末商戦で勝負をかけていく」と樋口社長は意気込む。

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