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スマホの写真がその場で「チェキ」プリントに 富士フイルム、手のひらサイズの専用プリンタ発売

» 2014年01月15日 16時19分 公開
[山崎春奈,ITmedia]

 富士フイルムは、スマートフォンで撮影した写真をインスタントカメラ「チェキ」用フィルムにプリントできる「スマホ de チェキ」(instax SHARE SP-1)を2月15日に発売する。「スマホで写真を楽しむ機会が増えればアナログプリントの需要も増えていく」と世界展開も目指す。

photo 出力のサンプル。スマホの写真がチェキ独特の色合いに

 専用アプリ(無料、iOS/Android)を使って印刷したい画像を選択すると、無線LAN経由でワイヤレスでプリントできる。チェキの独特の色合いでカードサイズのフイルムに印刷され、デジタルとアナログの融合を楽しめるのがポイントだ。本体の実売予想価格は1万9800円前後で、チェキカメラと同じ印字用フィルム(10枚で700円前後)が必要。

photo 多様なテンプレートから選べる

 出力テンプレートは、通常のチェキサイズに加え、スクエア型、テキストを入れられるタイプなど多様に用意。画像のトリミングやモノクロ・セピアのフィルターも利用できる。通し番号付きで同じ写真を複数印刷して限定感を出せる「リミテッドテンプレート」や、撮影時の場所や時間、天気や温度などを自動で取得・印字する「リアルタイムテンプレート」、FacebookやInstagramにアップした写真をキャプションやいいね!の数も含めてプリントする「SNSテンプレート」などスマートフォン連携ならではのデザインも搭載する。

 同社の山元正人イメージング事業部長によると、チェキシリーズの販売台数は2010年度から年率30%以上の成長を見せており、昨年4〜12月の国内売り上げは前年比2.5倍となったという。国内だけでなくアジアを中心に海外でも好調で、13年度は全世界で200万台突破は確実とみる。

 「スマートフォン利用者とカメラや画像加工アプリを楽しむ人は増加の一途。印刷需要も今後さらに増えていくはず。フジカラーの今年度の年賀状の受注数を見ても3割がスマホ経由で、昨年度から倍増した。実際に出力したものを保存したり贈ったりできるチェキのアナログな楽しさが受けている現状を見ると、デジタルとの融合で世界中でさらにユーザーを広げられるのでは、と期待している」(山元事業部長)

photo 山元正人イメージング事業部長(中央左)とゲストの佐々木希さん(中央右)、TKOの木本武宏さんと木下隆行さん

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