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Firefoxへの広告導入、Mozillaが意図を説明 「プロジェクトを支える売り上げを得ることになる」

» 2014年02月17日 10時38分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 Mozilla Foundationのミッチェル・ベイカー会長は2月13日(現地時間)、11日に発表したFirefoxへの広告導入について説明した。

 この広告は、新規Firefoxユーザーの「新しいタブ」に推奨Webサイトのサムネイルを表示する新機能「Directory Tiles」にスポンサー付きのWebページを含ませるというものだ。

 baker ミッチェル・ベイカー会長

 ベイカー氏によると、Directory Tilesの1ページ目の9つのタイルにはスポンサー付きのWebサイトは表示させない。また、タイルとして表示されるスポンサー付きWebサイトには追跡機能を持たせない。

 「なぜ(タイルに)スポンサー付きWebサイトを含めるのか? もしタイルがユーザーにとって有用であれば、われわれは価値を生み出すことになる。そして、Mozillaのプロジェクトを支える売り上げを得ることになる。われわれが収益を生み出してMozillaの業務を続けることを重視しているかと問われれば、答えはイエスだ。実際、われわれの多くはそうすることに責任を感じている」とベイカー氏は説明する。

 Mozilla Foundationの2012年の総収益は3億1100万ドルで、その98%は米Googleなどとの検索契約によるものだ。同年のソフトウェア開発やブランディングなどを含む総支出は2億860万ドル。Mozillaは現在Firefox OSで新たなモバイルエコシステムを構築中だ。ベイカー氏はこの投稿のコメント欄で「モバイルエコシステムの構築には非常にコストが掛かる」としている。

 この投稿のコメント欄では活発な議論が続いており、ベイカー氏はユーザーからの疑問に逐一丁寧に対応している。同氏は今後Directory Tilesの具体的な説明をしていくと語った。

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