ITmedia NEWS > 速報 >

ドリアン・サトシ・ナカモト氏、ビットコインとの関係を正式に否定

» 2014年03月18日 09時53分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Newsweekがビットコインの基本概念の論文を書いた本人だと報じたドリアン・サトシ・ナカモト氏が弁護士を通じてビットコインとの関係を否定する書簡を発表した。

 この書簡は、経済ジャーナリストのフェリックス・サーモン氏がナカモト氏の弁護士、イーサン・キルシュナー氏から入手したとして自身のTwitterで公開した。キルシュナー氏は自身のTwitterでサーモン氏のツイートをリツイートしており、これを認めた形だ。

 3月17日付のこの書簡でナカモト氏は「私の名前はドリアン・サトシ・ナカモト。Newsweekのビットコイン特集で紹介されました。この声明文は私の名前をはっきりさせるために書いています。私はビットコインを創造してもいないし、かかわったこともありません。Newsweekの記事を完全に否定します」と書いている。また、この件に関する公式発表はこれが最後で、プライバシーを尊重してほしいとも書いている。

 同氏はエンジニアではあっても、(ビットコインの開発に必要な)暗号化、P2P、代替通貨に関する知識はないという。

 Newsweekの誤報はナカモト氏本人とその家族に甚大な混乱とストレスをもたらしたとしているが、Newsweekを訴えるかどうかは不明だ。同氏はまた、米国および世界から同氏を支援してくれた人々に感謝の言葉を述べている。Newsweekの記事が掲載された後、ビットコインユーザーらがナカモト氏のためにウォレットを設置して寄付を募り、2万8000ドル相当が集まっている。

 Newsweekは17日の午後12時59分に、ナカモト氏からは書簡を受け取っておらず、受け取ったら対応するという短い声明文を掲載した。

 nakamoto

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.