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電車の中吊り、そのままアプリに 雑誌を記事単位で購入できる「中吊りアプリ」

» 2014年03月26日 18時00分 公開
[ITmedia]

 凸版印刷とバンダイナムコグループのVIBEは、国内で初めて、雑誌コンテンツを記事単位で購入できるAndroidアプリ「中吊りアプリ」を公開した。バーチャルな電車空間をアプリ内に再現。電車の中吊りを眺めるような感覚で、記事を探して購入できる。アプリは無料で、1記事50円から。

画像 「中吊りアプリ」の画面イメージ。(C)Toppan Printing Co., Ltd./VIBE Inc.
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 アプリ内に電車の中の風景を描き、雑誌の中吊り広告を表示。ユーザーは、中吊りをめくりながら気になる記事を購入できる。

 収録コンテンツは、光文社「FLASH」、主婦と生活社「週刊女性」、扶桑社「週刊SPA!」、東洋経済新報社「週刊東洋経済」、毎日新聞社「サンデー毎日」「週刊エコノミスト」など12社14誌。中吊り広告を実施していない雑誌でも、アプリオリジナルの広告掲載が可能だ。

 どの雑誌の記事でも毎日1記事無料で読める機能や、アプリ内で使えるポイントが当たるスロット機能、GPSを使った近隣書店の検索機能、各種SNSとの連携機能などを実装。「雑誌と読者との新しい出会いの場を創出し、雑誌コンテンツの新たな需要と読者の開拓を目指す」としている。

 凸版は、既存の印刷物と電子コンテンツを並行して制作できるマルチコンテンツ制作ライン「コンテンツファクトリー」で培った技術をもとに出版社と連携し、雑誌コンテンツの記事単位での加工・配信を行う。VIBEはゲーム事業で培った経験を基にアプリの開発・運用を担当。ユーザが楽しみながらコンテンツと出会える世界観を創出するとしている。

 両社は雑誌コンテンツ販売事業で2016年度に10億円の売り上げを目指す。

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