米Microsoftは4月2日(現地時間)、年次開発者会議「Build 2014」でモバイル端末の情報を車載システムにミラーリングする「IVI+Windows」のコンセプトをデモした。Windows 8やWindows Phone 8と似たタイル状のユーザーインタフェース(UI)が特徴だ。
同社は15年以上前からWindowsベースの組み込みOSを自動車メーカーやシステムサプライヤーの車載情報通信システム(In-Vehicle Infotainment、IVI)向けに提供している。このIVIにWindows Phone端末の情報をミラーリングし、車のダッシュボード向けに最適化したUIで表示するというものだ。
米Appleが3月に発表した「CarPlay」と似ているが、大きな違いは端末とIVIの接続に通信技術規格「MirrorLink」を採用し、無線で接続する点だ。MirrorLinkは、フィンランドNokia、韓国Samsung Electronics、GM、ホンダ、トヨタ、パナソニックなどが立ち上げた規格団体Car Connectivity Consortium(CCC)による通信規格。ソニー、HTC、Huawei、東芝などもCCCのメンバー企業だ。
Buildでは、ダッシュボード上のスタート画面からカーナビ、電話、メッセージング、FMラジオなどを使うデモが行われた。
アプリのタイルが並ぶ画面も表示された。MicrosoftはWindows、Windows Phone、Xbox向けのクロスプラットフォームアプリを開発するための「universal Windows apps」を発表しており、Windows Phoneアプリの開発者はアプリを車載用にも提供できるようになるとみられる。
デモを行った同社のOperating Systemsグループ、Internet of Thingsチームのスティーブ・テイシェイラ氏は、これはまだコンセプトの段階だとし、具体的な提供時期やパートナーについては語らなかった。
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