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» 2014年06月20日 10時00分 UPDATE

Adobeのデジタルペン&定規「Ink&Slide」を見てきました

Adobe Systemsが発表した「Ink」と「Slide」はiPad用の筆圧感知ペンとデジタル定規だ。対応アプリを使えば、筆圧感知を生かした絵を描いたり、正確な線によるパース図などを作成できる。

[ITmedia]

 米Adobe Systemsが発表したハードウェア「Ink」と「Slide」は、iPadと対応アプリで使えるデジタルペン&デジタル定規だ。Inkを使えばiPadで筆圧を生かした線で絵を描くことができ、Slideを使った正確な直線によるパース図なども作成できる。日本では年内の発売を目指している。

photo InkとSlide。それぞれかなり軽い印象だ

 InkとSlideは、同社が昨年5月に「Project Mighty」と「Project Napoleon」として発表 したものの製品版。Adobeの公式製品としてはおそらく初と思われるハードウェアだ。

 デジタルペンのInkは筆圧感知技術を搭載するのが特徴。iPad(iOS 7以降)とBluetoothでペアリングし、筆圧を対応アプリに伝える仕組みだ。本体はアルミ製の3面(断面は3角形)。持った感じはとても軽い。側面にボタンを1つ備えるほか、ペン先もボタンになっており、ペンを握ったままペン先を押す操作が可能。これらを組み合わせることでアプリを操作できるようになっている。

 バッテリーは内蔵式。ペン先とは反対側の端を専用充電器(USB)に接続することで充電する仕組みだ。

筆圧感知対応のデジタルスケッチブック

 日本語版も公開された対応アプリ「Sketch」は、デジタルなスケッチブックアプリというコンセプト。Inkなどの筆圧感知ペンと組み合わせることで、筆圧を生かしたラスターの線で自由に絵を描くことができる。ブラシは鉛筆とインクペン、2種類のマーカー、消しゴムなど。

photophoto 鉛筆やインクペンなどのブラシが用意され、紙のテクスチャも再現されている

 実際にInkとSketchで描いてみると、書き味は滑らかで筆圧もほどよく感知してくれる。Sketchでは2本指で左右にスワイプすることでやり直しと取り消しを行うことができるが、全てのストロークを記録しており、3本指でスワイプすると絵の描き始め/描き終わりまで早送りで戻ることができるようになっている。何度でも途中に戻って描き直せるのは面白い。描いた絵は、AdobeのクリエイターSNS「Behance」に直接公開することができる。

photo Behanceに公開できる

 Sketchは既に無料で公開されており、Adonitが6月20日に国内発売する筆圧感知対応ペン「Jot Touch with Pixelpoint」(1万3800円)でも利用可能。同ペンはAdobe Creative Cloudに対応した初のサードパーティ製スタイラスペンだとしている。

「世界初の精密描画&製図用iPadアプリ」

 デジタル定規のSlideは、Inkと組み合わせて使うツール。「世界初の精密描画&製図用iPadアプリ」という「Line」で活用できる。

photo 定規自体にペンを当てるというより、定規に合わせて表示される支援線にペンを走らせることで正確な直線が引けるようになっている

 Sketchがラスターによるペイントソフトなのに対し、Lineはベクターによるドローソフト。Slideで正確な直線を書いたり、3Dグリッドを使ったパースの描画時にはSlideを消失点に当てて正確に線を引くなどし、2点透視などのパース図をきれいに描くことができる。

photo 2点透視による図も簡単に
photo こうした絵を描ける

 直線のほか、アプリが搭載する雲形定規やさまざまな図形、人や動物などのステンシル(テンプレート)を使うこともできる。作成した図はCreative Cloud経由でIllustratorなどで開くことも可能だ。

 InkとSlideはセットになっており、まず米国で200ドルで発売。日本では年内を目指して販売を計画している。

photo InkとSlideはセット

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