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» 2014年07月08日 12時02分 UPDATE

タブレットで本格作曲や映画制作にチャレンジ フィンランド発教育アプリを紹介 (1/2)

世界中どこでも、子どもたちはタブレットやスマホが大好き。ゲームやアプリで遊ぶだけでなく、学習に適切に生かすには? フィンランドから世界を目指す、楽しみながら学ぶ教育アプリを紹介する。

[山崎春奈,ITmedia]

 教師の裁量が大きく、学校によって自由に利用するツールを選べるフィンランド。デジタルデバイスやアプリを利用しているケースも多く、ベンチャー企業によるツールも積極的に取り入れている。音楽や映像、数学、企業内の研修――フィンランド発の教育アプリを紹介しよう。

SongHi for schools

 学校の音楽の授業は合唱も合奏も譜面を追うだけ。もっと自由に楽しめるはずなのに――音楽教師をしていたオッリ・ヴァッロさんが自身の経験を元に開発したのが、子どもたち自身で作曲し、共有するWebサービス「SongHi for schools」だ。

photo

 使い方はシンプルで、音の素材を選んで、鳴らしたい箇所の拍をクリックして入力するだけ。自社のスタジオで収録したギターやドラム、ピアノの生音や犬の鳴き声など150以上の音素材を組み合わせて最大40秒ほどの曲を作ることができる。テンポや音符の種類、楽器ごとの音量もカスタマイズできる本格派だ。作成した楽曲は保存し、サイト上で公開できる。

photo 企画を手がけるオッリ・ヴァッロさんは元音楽教師

 フィンランドでティーンに人気のアーティスト・Robinとコラボし、ヒット曲をリミックスするコンテストを行うなど「子どもたちが楽しいことが1番大事、学校だけでなく家でも楽しんでほしい」(ヴァッロさん)

 3月のリリース後、すでに同国内の200校以上で導入されており、ヨーロッパにも広がりが。インドネシアやマレーシア、シンガポールなどアジアでも使われ始めているという。

 「親や先生が予想もしなかった子が一気にはまり込んで、才能を開花させたケースをいくつも聞いている。音楽は聴くだけでなく自分で作った方が断然面白い!」(ヴァッロさん)

Dibidogs

 「アニメを作りたい!」という夢を叶えるアプリが「Dibitales」。プレイヤーは犬の3Dキャラクターをフィールド上に配置し、「走る」「吠える」「食べる」などのアクションをつなげたり、セリフとして音声を吹き込んだりして好きなカメラワークでアニメーションを制作できる。

photo セリフを吹き込んだりアクションを選んだりしてアニメを作る

 山や海や街、生えている植物などフィールド自体もオリジナルで作成可能。3Dデータ作りに特別な技術は必要なく、すべてタブレット上で操作できる。

photo 広いフィールドのどこでも“撮影”可能
photo 島自体も自分で作れる(開発中の画面)

 Futuremadeのジミ・オラティエCEOが、自身の子どもが描いた絵本をもとにして制作したTVアニメ「Dibidogs」のシリーズアプリ。視聴者の子どもたちからエピソードを募集して脚本を作り上げているのが特徴で、28カ国5000万人に視聴されている。

 子どもたちのクリエイティビティを発揮する方法として、ストーリーだけでなく自らアニメや映画そのものを作る手段があれば――と考えたのが「Dibitales」開発のきっかけだという。英語版のリリースは今年秋ごろを予定しており、日本での展開にも意欲的だ。

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