「Yo」というプッシュ通知をするだけのモバイルアプリ「Yo」が、イスラエル・パレスチナ紛争の渦中にいるアプリ開発者と協力し、イスラエルへのロケットやミサイルの発射をリアルタイムの「Yo」で通知するようになった。イスラエルのメディアTHE TIMES OF ISRAELが7月8日(現地時間)に報じた。
イスラエルとパレスチナの武装勢力ハマスとの争いで、現在イスラエルのテルアビブ他広範な地域にハマスからのロケット弾、迫撃弾、ミサイルが大量に着弾している。
イスラエル在住のアプリ開発者、アリ・スプラング氏とコビ・スニール氏は6月末にミサイル発射を警告するアプリ「Red Alert:Israel」のiOS版とAndroid版を無償で公開した。このアプリはイスラエル軍から直接入手するリアルタイムのミサイル警報をプッシュ通知として表示する。このアプリのプッシュ通知ではミサイルのターゲット地域も表示され、アプリ内でユーザー同士がコミュニケートする機能も搭載する。
スプラング氏は「Red Alert:Israelは(避難警告の役割だけでなく)イスラエル国内や世界中の人々がイスラエルへの共感を表明する方法になっている。ここ数日、世界中からのダウンロードが急増し、サーバーがダウンしたほどだ」と語った。
Yoでは地域情報は表示されないが、Red Alertと同時にプッシュ通知が表示される。YoでRed Alertからのプッシュ通知を受け取るには、「REDALERTISRAEL」にYoを送ればいい。Red AlertアプリのAndroid版はイスラエル以外ではインストールできないが、Yoであれば世界中からイスラエルの現状の一端を知ることができる。
Yoの開発者、オル・アーベル氏はイスラエル出身。現在はサンフランシスコでYoの普及に取り組んでいる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR