米連邦取引委員会(FTC)は7月10日(現地時間)、未成年が保護者に無断でゲーム内アイテムを購入できてしまうシステムに問題があるとして、米Amazon.comを提訴したと発表した。
FTCは過去に同様の問題で米Appleも提訴しており、そちらの訴訟は1月に和解が成立している。Appleはこの和解で総額訳3250万ドルを払い戻しを求めるユーザーに支払った。
問題になっているのは同社のタブレットKindle FireのAmazon Appstoreでダウンロードして遊べるゲーム内のアイテムなどを購入するシステム。
FTCによると、一度パスワードを入力するとしばらくはそのまま利用できるようになっているため、子どもが親のKindle Fireのゲームで遊ぶ際、親に無断でゲームで使うアイテムを購入できてしまうという。
確かにゲームをスタートするときに警告は表示されるが、アイテム購入は1タップでできてしまう。
FTCは、Amazonへの苦情は数千件に上り、無断で課金された総額は数百万ドルになるとしている。
米ABC Newsによると、Amazonは7月1日、FTCからの和解の提案に対し「失望した」という書簡を送り、「われわれのケースはAppleの先例とは非常に異なるにもかかわらず、FTCが(Appleと)同じだとするのであれば、法廷でわれわれのアプローチを守るしかないだろう」と書いた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR