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Google、増収増益だがクリック単価下落で純利益は予測に届かず

» 2014年07月18日 08時41分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleが7月17日(現地時間)に発表した2014年第2四半期(4〜6月期)決算は、売上高は前年同期比22%増の159億6000万ドル、純利益が6%増の34億2000万ドル(1株当たり4.99ドル)の増収増益だった。売上高はアナリスト予測を上回ったが、非GAAPベースの純利益は1株当たり6.08ドルで、アナリスト予測の6.25ドルを下回った。

 google 1 四半期売上高推移

 同社は純利益が伸びなかった理由として、主にデータセンター建設のコストが増大したことを挙げた。

 クリック単価(クリックごとに広告主がGoogleに支払う単価)は6%減少した。クリック単価はここ数期、単価が比較的低いモバイル広告の割合が高くなるにつれて低下している。Googleは同四半期からクリック単価の内訳を明示することにしたようだ。Googleサービスでのクリック単価は7%減、それ以外のパートナーサイトでのクリック単価は13%減だった。

 ペイドクリック(広告クリック)数は25%増だった。Googleサービスでは33%増、パートナーサイトでは5%増だった。

 google 2 ペイドクリック数(左)とクリック単価(右)の推移

 トラフィック獲得経費(TAC)は32億9000万ドルで、広告売上高の23%を占めた。

 同四半期末時点の正社員数は、Motorolaの3485人を合わせ、世界で5万2069人。前四半期末時点から2240人増加した。Lenovoへの売却が決まっているMotorola部門は非継続事業扱いになっている。

 同社はまた、ニケシュ・アローラ上級副社長兼CBO(最高事業責任者)が同社を去り、ソフトバンクの副会長に就任することも発表した。後任は、同社で1999年から上級アドバイザーを務めるオミッド・コーデスターニ氏。ラリー・ペイジCEOは自身のGoogle+でアローラ氏に感謝の言葉を述べ、コーデスターニ氏は共同創業者らを初期段階からサポートしており、「Googleやその顧客とパートナーについてオミッドが知らないことはない」と語った。

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