匿名で誰にでもメールを送信できるWebサービス「Leak」が7月28日(現地時間)に公開された。Leakの公式Twitterアカウントによると、公開3日で2万件以上の匿名メールが送信されたという。
使い方は非常にシンプルだ。「To」に相手のメールアドレスを入力し、「From」で相手との関係を幾つかの候補から選び(下図参照)、「Message」に内容を入力して「SEND THIS LEAK ANONYMOULY」ボタンをクリックする。日本語のメールも送信できる。
受信者側には以下のように表示される。メールに返信することも、誰からのメールかを知ることもできないという説明と、Leak経由のメールをブロックするためのリンクがある。
何本かテストしてみたところ、有料メールサービスやGmail(Google Appsのアカウントを含む)の迷惑メールフィルタには引っかからなかった。
LeakのAboutページによると、Leakはフランス在住の2人のエンジニア、ローラン・デサリー氏とセバスチャン・ティリエ氏が“週末に”開発したサービス。デサリー氏は、2月に公開された匿名で投稿できるソーシャルサービス「Secret」に触発されてLeakを立ち上げたという。オープンプロジェクトとして開発を続けるとして求人も行っている。
サービスが利用者および送信先の個人情報を保持することはないとしている。ただし、利用規約でユーザーは送ったメールの内容をLeakがコピー、公開、流用することを認めることになっている。Leakは希望するユーザーに、毎週月曜日に「今週のベストリーク」を届けるサービスも行っている。
匿名という性格上、当然誹謗中傷や脅迫などに悪用される可能性もあるが、Leakはこのサービスが完全には匿名ではなく、違法なメールの場合は送信者を突き止めることが可能だと警告する。また、すべきこととすべきでないことを列記し、利用規約でも細かくルールを定めている。
Leakのページではサンプルとして「われわれは社内では敵対していることになっているが、前回のプロジェクトでの君の働きは素晴らしかったと言っておきたい(同僚より)」「会社はもっとチームの飲み会をやるといいと思います(同僚より)」といったLeakを紹介している。
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