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Facebook決算、過去最高を更新 モバイルのみのユーザーが全体の3分の1以上に

» 2014年10月29日 06時02分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookが10月28日(現地時間)に発表した2014年第3四半期(7〜9月)の決算は、モバイル広告が好調で前期に続き、売上高、純利益ともに過去最高を更新した。売上高は前年同期比59%増の32億300万ドル、純利益は90%増の8億600万ドル(1株当たり30セント)だった。非GAAPベースの純利益は73%増の11億4900万ドル(1株当たり43セント)だった。

 売上高、非GAAPベースの純利益ともにアナリスト予測(売上高が31億2000万ドル、非GAAPベースの1株当たり純利益が40セント)を上回った。

 非GAAPベースの営業利益率は57%で、前年同期より6ポイント上がった。

 広告による売上高は前年同期比64%増の29億6000万ドルで、総売上高の92%を占める。モバイル広告が広告収入全体に占める割合が前期の62%から66%に拡大した。

 facebook 1 売上高推移

 日間アクティブユーザー数(DAU)は19%増の8億6400万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は14%増の13億5000万人、モバイルからのDAUは39%増の7億300万人、MAUは29%増の11億2000万人だった。モバイル端末からだけアクセスするユーザーのMAUは80%増の4億5600万人だった。

 facebook 2 MAU推移
 facebook 3 モバイルからのみのMAU推移

 マーク・ザッカーバーグCEOは発表文で「力強い結果を出せた。われわれは今後もコミュニティーに奉仕することに集中し、次の10年間も世界を接続することに投資し続ける」と語った。

 業績発表後の電話会見でザッカーバーグ氏は、同社の5年後と10年後について語った。向こう5年間はWhatsApp、Instagram、検索事業を成長させ、メッセージングに集中するという。FacebookはWhatsAppの買収に22億ドル費やしたが、2014年上半期のWhatsAppの売上高は1600万ドルで2億3300万ドルの純損失だった。

 10年のスパンでは、世界に根本的な変化をもたらすために、コンピューティングの次世代プラットフォームを開発するという。その次世代プラットフォームでは、人工知能(AI)が重要な役割を果たすとし、Oculusはそのためのツールの1つだと語った。「道のりは長いが、われわれはゴールに向かっている」という。

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