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「Yahoo!JAPANアプリ」を支える3年目デザイナー ヤフー・平野彩花さんクリエイター女子部

» 2014年10月31日 09時00分 公開
[ITmedia]
photo 平野彩花さん

――これまでの経歴と、今のお仕事内容を教えてください。

 武蔵野美術大学を卒業後、2012年にヤフーに新卒入社しました。これまでに「Yahoo!ネット募金」や「Yahoo!ボランティア」といった社会貢献系サービスのデザインに携わり、今は「Yahoo!JAPANアプリ」のデザイン制作を担当しています。

 Yahoo!JAPANアプリはその名の通り、ポータルサイト「Yahoo!JAPAN」の各種サービスをスマートフォンやタブレットで利用できるアプリです。規模が大きなサービスなので、社内でも担当者が沢山います。その中で私は、デザインやユーザビリティー調査などの業務に携わっています。

photo Yahoo!JAPANアプリ

――これまでに手掛けた制作物の中で、特に思い入れ深いものはありますか?

 昨年12月ごろ、「スター育成プログラム」という社内ベンチャー制度を使って開発したモバイルアプリはとても思い入れがあります。

 スター育成プログラムは、ヤフーの社員が個人またはチームを組んで、日常業務から離れて新しいアイデアやビジネスプランづくりに取り組む制度です。そこで私はエンジニア2人、デザイナー1人の小さなチームを組み、ヤフーの本社(東京・六本木)から離れた渋谷のシェアオフィスで必死にアプリ開発に取り組みました。

 こうしてできたのが、スマホを振ってメモできるAndroid向けメモアプリ「mato*memo」(まとめも)です。私はこのアプリでUI(ユーザーインタフェース)設計やデザイン全般のほか、企画から営業までさまざまなことを担当しました。

 リリース後の反響はというと、なぜか中国で人気が出たり、いろいろなことがありすぎて語り尽くせません。Android端末をお持ちの方はぜひ使ってみてください(笑)

photophotophoto mato*memo
  ある日の平野さんのスケジュール
10:00 出社、メール確認
10:30 朝会、上司との1対1ミーティング
12:00 社外にある業績連動型社員食堂「BASE6」でランチ
14:00 社内ユーザビリティーテスト
17:00 デザイン制作作業
21:00 帰宅

――仕事で大変なこと、楽しいことをそれぞれ教えてください。

 大変なのは、とにかく時間がないことです。私は好奇心だけは強くていろいろなことに首を突っ込んでしまうので、時間がどんどんなくなってしまいます。

 一方で楽しいのは、自分の作ったもので人を喜ばせることができることですね。ものづくりが好きで美大に進学したので、それを仕事にできているのは幸せなことだと思います。さらに、こうして作ったもので人を喜ばせることができたら最高だと思います。

――クリエイティブな仕事を手掛ける中で、気を付けているポイントはありますか?

 いい意味で「期待を裏切る」ものを作れるように日々心掛けています。それはクオリティーであったり、アイデアであったり、使いやすさであったり……。見る人をびっくりさせるようなものやデザインを生み出したいと思っています。

 そういったところに気を付けているとはいえ、実際にはまだまだ全然できていないことも多いですけどね(笑)。もっと精進したいと思います!

photo

――休日はどのように過ごすことが多いですか?

 家でだらだら映画を見たり、美術館に行ったりと、のんびり過ごすことが多いです。最近では流行に乗るために「妖怪ウォッチ」のアニメを見ていました。コマさんがかわいいです(笑)

 このほか、プライベートでデジタルアートの展示をやっているので、時期によっては作品づくりをしていることもありますね。

――今後、挑戦してみたいことはありますか?

 mato*memoに続き、また1からサービスを作ってみたいです。去年の社内ベンチャーでの取り組みにはあまり大きな成功がありませんでしたが、そこでの失敗を生かし、また新たなチャレンジをしてみたいです。最近は「ウェアラブル」関連やハードウェアが気になるので、そういう分野でも何かできたらいいですね。

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