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「MANGA議連」誕生 漫画・アニメ・ゲームの振興やクリエイター減税目指す

» 2014年11月19日 13時00分 公開
[ITmedia]
画像 古屋議員のブログより

 漫画やアニメ・ゲームの振興やアーカイブ施設の設立、クリエイターの就労環境の改善などを目指す超党派の議員連合「マンガ・アニメ・ゲーム議員連合」(MANGA議連)の設立総会が11月18日に開催された。

 会長に古屋圭司衆院議員(自民)、最高顧問に麻生太郎財務相が就任。設立の背景として、漫画・アニメ・ゲームは「大衆娯楽として勃興、相互に支えあって発展し、今や我が国を代表する文化・産業になった」一方で、ネット上の海賊版の増加や草創期の資料が散逸する危機、アニメーターを始めクリエイターの環境改善と人材育成といった課題があると指摘。課題の解消と適切な措置のために「官民の利害を超えた公共的立場として国会議員がその役割を果たしていく必要がある」としている。

 具体的には、漫画・アニメ・ゲームの振興に向けた社会的・制度的基盤整備の促進やクリエイターの就業環境の改善などを目指す諸施策の検討を行う。事務局長代行として参加する山田太郎参院議員(みんな)のブログによると、(1)さまざまなアニメ作品などを収集する通称「アニメの殿堂」の設立、(2)映画業界におけるクリエイターの待遇改善を目的とした税制優遇――を中心に活動するという。

 設立総会には、オブザーバーとして漫画家の赤松健さんやボンズの南雅彦社長、集英社の堀内丸恵社長らが参加した。赤松さんのTwitterによると、議連に幹事長として参加し、青少年健全育成基本法にも携わった馳浩衆院議員(自民)から「この議連で表現規制は行わない」旨の発言も得たという。

 設立総会には庵野秀明さんやちばてつやさん、里中満智子さんも出席。赤松さんと庵野さんは議連を通じて「クリエイター減税」を実現させ、トップクリエイターだけでなく困窮する若手の支援につなげたいと考えているという。


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