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LINEの“公開用”アカウント「LINE@」全ユーザーに開放 “仕事用サブアカ”誰でも可能に

» 2015年02月13日 14時22分 公開
[ITmedia]
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 LINEは2月12日、LINEのビジネスアカウント「LINE@」(ラインアット)のIDを、個人を含む全ユーザーにグローバルで開放した。通常のLINEアカウントはプライベートのクローズドな関係、「LINE@」のアカウントはビジネスなどオープンな関係で使い分けることを想定。同日公開した専用スマートフォンアプリ「LINE@」(iPhone/Android対応)から登録・利用できる。

 従来の「LINE@」は、LINE上で企業が情報発信するためのアカウントだったが、今回、一般ユーザーにも開放した。店舗やブランド、メディアなどが情報発信したり、飲食店などの予約受け付けに利用したり、アーティストや読者モデルがファンと交流する――などの用途を想定している。

 アカウントの開設・利用は「LINE@」アプリから可能。フォロワーへのメッセージ一括送信や予約送信、1対1トーク、ホーム/タイムラインへの情報発信、専用のWebサイト「アカウントページ」の更新などが可能だ。

 1つのアカウントを複数人で共有したり、1人で複数アカウントを所有することもできる。友だち追加数やブロック数の変化、タイムラインへの反応などを確認するレポート機能も備えた。クーポン配信やアンケート形式の投稿が作成できるPC版の管理画面も提供。アプリのダウンロード訴求とApp Store、Google Playへの直接リンクの配信、グループトークや無料通話/ビデオ通話はできない。

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 実店舗を持つ法人とメディアなど一部の業種・業態向けに「認証済みアカウント」を提供。認紺色のアカウントバッジが付与され、LINEアプリ内の友だちリストやLINE公式アカウントの検索結果に露出するほか、取得できるアカウントが100まで追加される(一般アカウントは4つまで)。対象の業種のユーザーが、「LINE@」公式サイトから申請すれば取得できる。

 月間メッセージ配信数1000通まで無料。有料プランは、月5万通まで月額費用5400円(税込、以下同)で利用でき、それ以上の配信に関しては1通1.08円の従量課金となる。有料プランでは、リッチメッセージ(リンク付き画像メッセージ)の配信も可能だ。

 「LINE@」のIDは、新規申し込み時に自動的にランダムに割り振られる。任意のアルファベットや数字を設定できる有料の「プレミアムID」(初年度2592円、2年目以降は1296円)も提供する。

 今回の取り組みを通じて、LINEのプラットフォーム上でさまざまな人や店舗、施設などが直接つながる機会を拡大。モバイル決済サービス「LINE Pay」の仕組みと組み合わせるなどし、新たなコミュニケーションやビジネスが醸成される新たな市場を創出することを目指すとしている。

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