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もう、ささらだけではない――「調教いらず」のCeVIOに“新人”歌手がJOYSOUNDから おっさん・熟女の「演歌歌手」も

» 2015年02月19日 18時55分 公開
[松尾公也,ITmedia]
photo 女声シンガーの「緑咲 香澄」

 カラオケ「JOYSOUND」のエクシングは、「CeVIO Creative Studio S」向けのソングボイス「Color Voice Series」を発表した。2月19日に第1弾として男女2人のソングボイス(歌手)を発売、4月23日までにさらに4人を追加し、多様な歌唱スタイルに対応する。CeVIO発表から1年10カ月の間、歌声は「さとうささら」だけの状態が続いていたが、2周年までには7人になる。

 エクシングはCeVIOと同じく名古屋工業大学で開発されたHMM(隠れマルコフモデル)方式の歌声合成を、自社のカラオケ「JOYSOUND」にボーカルアシストとして導入している実績がある。

 CeVIOはVOCALOID、UTAUとも異なる方式の歌声合成ソフト。元となった歌手の歌い方を再現できるため細かい「調教」をしなくても人間らしく歌うことができる。Webで無料提供されているSinsyを進化させたWindowsアプリケーションで、歌唱合成のソング機能、TTS(テキスト読み上げ)のトーク機能の両方を持つ。先日、初のサードパーティ製品トークであるONE(オネ)がVOCALOID IAの妹分として発売されたばかり

photo 6人いる

 「Color Voice Series」は色をテーマにしたボーカルで、の第1弾の男声シンガーは「赤咲 湊」(あかさき みなと)は、「力強く伸びやかな歌声」で推奨ジャンルはロック、ダンス、ポップス。女声シンガーの「緑咲 香澄」(みどりざき かすみ)は「優しく透き通る歌声」が特徴で、バラード、ジャズ、キッズソングを得意とする。

photo 男声シンガー「赤咲 湊」

 第2弾は男声の「銀咲 大和」(ぎんさき やまと)、女声の「金咲 小春」(きんざき こはる)が3月19日に発売され、いずれも演歌、歌謡曲、フォークを得意とする、昭和の香りのする歌声だ。

 4月23日に第3弾として発売される男声「白咲 優大」(しろさき ゆうだい)は「優しく切ない」歌声で、バラード、ジャズ、アンビエントが得意。女声「黄咲 愛里」(きざき あいり)は「きらめく 芯のある」歌声で、ダンス、ポップス、R&Bなどのジャンルに向いているという。

 これまで一部で熱望されていた「おっさん声」「熟女声」が、その歌唱スタイルとともに使えるようになるわけだ。

 価格はそれぞれ単体で4000円(税抜)で、別途ソングエディタが必要。2つの歌声がパックになったデュエットパックは7000円。

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