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Amazon、短編を出版できる「Kindle Singles」を日本でスタート

» 2015年04月28日 15時50分 公開
[ITmedia]

 アマゾンジャパンは4月28日、短編作品を電子書籍で販売できる「Kindle Singles」を日本でスタートした。ある程度のページ数が必要な紙の書籍と異なり、小品であっても著者が出したい長さで出版できるのが売りで、まず池井戸潤さんの作品などを99〜399円で販売する。

photo 短編小説や報道系に向いているKindle Singles

 400字詰め原稿用紙で30〜150ページ程度の作品が対象。米国では2011年1月にスタートしており、紙の書籍と異なる電子書籍ならではの出版手法として注目を集めた。著者には売り上げの最大70%を還元する。

 池井戸さんの作品「なるへそ」は43ページで199円。「『なるへそ』は、以前小説誌に書いたきり、どこにも収録されず埋もれていた短編(私にしては珍しく、パロディ)です。今回それが、Kindle Singlesによって“発掘”され、こうして発表の場を得られたのは幸運なことだと思います」とコメントしている。

 まず短編小説やノンフィクション作品をそろえ、Kindle Singlesで出版したい作家やジャーナリストらからのも作品も募集する。今後は漫画にも対応し、中田永一さんのKindle Singles作品「ファイアスターター湯川さん」(112ページ、99円)を原作とし、児嶋都さんが作画を手掛けるコミカライズ版の発売を予定している。

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