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ドコモとローソンが提携、ローソンの買い物で「dポイント」付与 Pontaと相互交換も

» 2015年05月13日 15時11分 公開
[ITmedia]
画像 ドコモの加藤社長(左)とローソンの玉塚社長

 NTTドコモとローソンは5月13日、業務提携を発表した。ローソン店舗での買い物でドコモの「dポイント」を付与するほか、ドコモは自社端末にローソンアプリをプリインストールするなど、相互送客で協力する。個人情報をマスキングした形で購買データの相互提供も行い、マーケティングに生かす。

 またドコモはdポイントについて、ローソンが出資するロイヤリティマーケティングが展開する共通ポイントサービス「Ponta」との相互交換も行う。ドコモの加藤薫社長は「ドコモとローソンの強みをプラスし、新たな価値を創造したい」と意気込みを述べた。

photo ドコモとローソンの提携イメージ

 ローソンは、ドコモの電子マネーiDに対応したリーダー/ライターをいち早く導入したほか、ドコモ子会社のらでぃっしゅぼーやと協業の実績もある。ドコモはパートナー各社と協力しながら新たな価値を生み出す「+d」構想を打ち出しており、その一環としてローソンとの提携を深める。

 提携は、(1)ドコモのクレジットサービス「DCMX」「DCMX mini」でローソン店舗で買い物する場合に、決済金額の3%を割り引く、(2)12月1日から、ローソン店舗で買い物すると「dポイント」を100円につき1ポイント付与──など。それぞれ「ローソンストア100」は対象外。割り引き分は両社で負担するが、負担割合は非公開としている。

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photo dポイントロゴとカード

 dポイントは従来の「ドコモポイント」サービスを一新したもので、専用カードを発行し、ドコモ携帯電話の利用に加え加盟店での買い物でもポイントを付与する。たまったポイントは料金や買い物の支払いに利用できる。12月以降、ドコモプレミアクラブに加入する5400万人が利用できるようになる。

 dポイントと相互交換を始めるPontaは、会員約6951万人を抱える共通ポイントサービスで、ローソンなど約2万3400店舗が対応する。相互交換の開始で、Pontaをドコモ携帯料金の支払いに使ったり、dポイントをPonta提携店での買い物に使うといったことが可能になる。「携帯電話契約者ナンバーワンのドコモとPontaで相互送客できる」と、ローソンの玉塚元一社長は期待する。

 提携は「顧客をさらに知り、ファンを増やそうという取り組み」だと玉塚社長は説明。両社は顧客の購買データを交換し、マーケティングに生かす。交換するデータの詳細はこれから詰めるが、個人情報はマスキングした状態で、どういった購買層がどのような買い物をしたかなど大枠の情報のみを交換するとしている。

 今後、共同で商品開発を行ったり、ローソンのアプリをドコモ端末にプリインストールしたり、ローソン店内にミニドコモショップを開設する――など、さまざまな可能性を検討する。

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