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「minne」はオールジャンルのハンドメイドマーケットを目指す 食品・化粧品などジャンル拡大 神戸市やパルコとも連携(1/2 ページ)

» 2015年10月22日 11時30分 公開
[山崎春奈ITmedia]

 GMOペパボは10月21日、ハンドメイドマーケット「minne」の事業戦略発表会を開き、ヤマト運輸との配送サービスの共同開発、リアルな交流・販売機会創出を目的とした神戸市、パルコ、日本ホビー協会との連携などを発表した。食品や化粧品などジャンルも拡大し、「オールジャンルのハンドメイドマーケット」を目指す。

photo minne

 2012年にサービスを開始した「minne」は、作家数15.6万人、登録作品数179万点の国内最大のハンドメイドマーケットだ。流通額は直近四半期(7〜9月)で約12億円に成長している。2月に放映したテレビCMの効果でアプリのダウンロード数が大きく伸びており、9月時点で約300万ダウンロードを突破した。現在6割のアクセスがアプリ経由だという。

photo 流通額の推移

 さらなるユーザー獲得を見据え、これまで販売できなかった食品、化粧品などのジャンルも取り扱いを解禁するという。女性が大半を占め、アクセサリー・ファッションで約6割の販売を占める現状から、作品とユーザー層の両面で幅を広げ、「オールジャンルのハンドメイドマーケット」を目指す。

対面販売や交流 行政や他業種とリアルな場作り

 サービス自体の拡大と同時に、ECだけでなく作家同士や作家とファンで触れ合うリアルの場作りにも注力し、行政・自治体や他業種との連携を強める。

 神戸市とは、ハンドメイド作家という“新たな働き方”の浸透を目指し、関西初の「minneのアトリエ」開設に取り組む。地域で活躍する作家が集う場所として交流会や勉強会を企画し、クリエイティブな活動に携わる人を増やす狙いだ。

 パルコとは、「ミンネとパルコのミエルツアー」と題し、各地域の作家が出展する対面販売イベントを来年開催する。3月の渋谷を皮切りに、札幌、仙台、広島、福岡の5カ所を1年かけてめぐる予定だ。

photo 「ミンネのパルコのミエルツアー」は全国5カ所で

 minne内で関東圏のユーザーは3割程度だが、どうしても首都圏にイベントは集中しがち。地方でも作家同士の交流やファンからの直接の応援の声を聞ける場があれば――という思いから全国に店舗展開するパルコとの協力を決めたという。

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