ディー・エヌ・エー(DeNA)は10月30日、キュレーションメディアプラットフォーム「DeNA Palette」に、新たにヘルスケア、車、お金、エンターテインメントの4分野に特化したメディアを新設すると発表した。既存の女性ファッション「MERY」、住まい・インテリア「iemo」などを含め、全10メディアに拡充する。記事広告やアドネットワークに加え、来年は動画広告に力を入れ、事業拡大に取り組む。
新たに立ち上げたのは、ヘルスケア「welq」(ウェルク)、カーライフスタイル「GOIN」(ゴーイン)、節約や投資、保険などお金に関する「Upin」(アップイン)、映画や音楽などエンターテインメント作品を紹介する「PUUL」(プウル)の4媒体。ヘルスケアやカーライフ分野に関しては、遺伝子検査や自動運転など社内の近い領域の新規事業との連携も検討していく。
同社は昨年10月に女性向けファッション情報「MERY」、住まいとインテリア「iemo」の2媒体を買収し、キュレーション事業に参入した。5月にはライフスタイル全体をより広くカバーすることを目的にプラットフォーム構想「DeNA Palette」」を掲げ、年内に10ジャンルへの拡大を目指していた。今回4媒体が加わったことで、宣言通り10メディアが集うことになる。
最も規模の大きい「MERY」はファッション、コスメ、恋愛などに関する情報を掲載する「スマホで読める女性誌」。月間ユニークユーザー数(UU)が2000万を超え、うち93%がスマホからのアクセスだという。7月にリリースしたアプリのダウンロード数は100万超で、2016年内の500万ダウンロードを目指す。
売り上げは直近1年で3倍に成長しており、多くはネイティブアド形式の記事タイアップが占める。特定ジャンルとスマホからの閲覧に特化しているからこそ、ターゲティングが明確にされており反応がいいと広告主からは好評だといい、これまで出稿した150社のうち約8割が継続出稿しているという。
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